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青の鼓動

  • ア-31〜32 (小説|エンタメ・大衆小説)→配置図(eventmesh)
  • あおのこどう
  • 竹園雫恩
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 156ページ
  • 500円
  • 2022/05/22(日)発行

  • 幕開け out of the Blue

    out of the Blue - (形・副)青天の霹靂
    今も思い出すのは、澄み渡った空の色とあたり一面鮮やかに彩られた青。

       *

    世間がコロナによって全面的に渡航禁止になるちょうど1年ほど前に、3人の友人たちとともにスペインとモロッコを旅しました。ちょうどお盆の時期を使っての、小旅行です。

    それまで私はどちらかというと、ひとりで旅することが多かった。なにかツアーやエージェントを介すことなく、訪れる土地の歴史や文化を調べ、いざ現地にたどり着いた折には心が向かうままに足を動かす。感情が揺らめいた瞬間に写真を撮り、食べたいときに食べ物を食べ、行き交う人と言葉を交わす。ある意味気楽な時間でした。

    アジアを旅することが好きで、ヨーロッパ自体は学生の時に行ったきり。なんとなくヨーロッパは当時の私からすると、刺激が少ないような気がしていたのです。そんな中、たまたま私の友人が突然ヨーロッパ一緒に行かない?と誘ってくれて、これも何かの縁だと思い、企画に乗っかりました。

    友人たちと過ごしたスペイン・モロッコ弾丸ツアーは、いざ行ってみると本当に毎日が充実しており、誰かと一緒に旅することがこんなに楽しいなんて、と新しい発見の連続。帰国後もその興奮が抑えきれず、旅の間に撮影した写真で写真展をやろう、と企画をしていたのですが、コロナが蔓延したことにより、結局は無期限の活動停止状態に。

    今になって、その当時のことを思い出すのです。順風満帆とは言い難かったですが、妙に余韻が残る旅路でした。写真展ができずに未だに私の中では消化不良で、せっかくだから当時を振り返って何か新しいものを作れないかと思い、改めて物語として書き起こすことにしました。

    それとここ一年あたり、私の頭の中をずっとぐるぐるぐるぐると巡っていた問題がありまして。これはあくまで個人的な話です。――それは、何が正しい生き方なのかということ。

    もちろん、正解がないことはわかっています。地位も名誉もお金も手にしたところで、その先に残るのは寂しさだけかもしれないし、逆に全くお金を持っていなくても満ち足りている人は毎日が楽しいかもしれない。

    物語における主人公たちの感情の揺れ動きと、実際の旅における思い出に因果関係はありません。現地で起きた出来事のみが、物語に反映されています。本作品を読んで、スペイン・モロッコに流れる風と、登場人物たちの人生のかけらを感じ取っていただければ幸いです。

    本来小説とは言葉だけを楽しむものですが、せっかくなので当時の雰囲気を味わっていただきたいと思い、写真とのコラボによる執筆を試みております。人によっては不快感があるかもしれません。その場合は、ごめんなさい。

    さて、前書きをお話ししているうちに、開演の時間となりました。このどうにもならないコロナ禍の中で、少しでも海外へ行ったような旅気分を味わえますように。

       *

    We need to learn to love ourselves first, in all our glory and our imperfections. (私たちは、自己の尊さと不完全さの中で、自分自身を真っ先に愛することを学ばなければならないんだ)

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