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終末紀行文

  • セ-05〜06 (小説|アンソロジー)
  • しゅうまつきこうぶん
  • 冬島さやか、天野すずめ、矢野無村、五三一〇、長月琴羽、貴羽るき、日廻小夜、n.n.、結城梗、木村縦雄、鳥居未由
  • 書籍|A5
  • 166ページ
  • 300円
  • 2021/5/16(日)発行
  • 『二〇二〇年のノストラダムス』
    作:冬島さやか
    「一九九九年の人類滅亡を怖れた少女時代。しかし世界は終わらなかった。そんな私が大人になり、二十一年後の世界で見たのはーー」
    ノストラダムスの大予言に始まる、「私」のこれまでの回顧と今の物語。

    『Hopeless』
    作:天野すずめ
    旅行好きな有希、仕事で多忙な陽。互いを想い合う二人の、旅行に行くまでにしたぎこちないやり取り。甘やかな関係を蝕む影。日常的ながら寂しさが繊細に織り込まれたこの物語をお読みくださるならば、物語が何の終わりを描くかに注目すべきでしょう。

    『「もし明日、世界が滅びるとしたら』
    作:矢野無村
    ありふれたフレーズながら、それを聞いて私たちはありふれた私たちのままでいられるでしょうか。終わりゆく世界とその住人を目にして、あなたはなにがしたいですか?
    なお、タイトルに誤植はありません。

    『エンドゲーム』
    作:五三一〇
    ダグラス・アダムス曰く、「人は、自分が生まれた時に既に存在したテクノロジーを、自然な世界の一部と感じる」。一方は終末により失い、一方は終末の中に生まれた、異なる境遇の二人。旅の途中に行き合った少女達のひとときの交流を描く物語。

    『終末おかしハンターは喫茶店で憩う』
    作:長月琴羽
    果たして終末世界において、おかしはありえるのでしょうか。しかし人の営みに暇と遊びはつきもの、終末のサバイバルでもおいしいおかしはきっとあるでしょう。ハンターの嗅覚にしたがえば、すばらしい甘さに巡りあえる旅であることでしょう。

    『非常時、押しつづけると外部に連絡できます』
    作:貴羽るき
    貴羽先生の三編の詩による終末紀行文。有機的で身近な言葉と、無機的で精緻な視点が同居した表現で編まれた一作。いずれの詩も、あなたが気づかなかった終末のワンカットを教えてくれます。

    『しゅうまつきこうぶん』
    作:日廻小夜
    本誌テーマより連想された「しゅうまつきこうぶん」三部作。言葉遊びであり、小説であり、昔語りであり。歌うようにシンプルで、演じるように奥深い。そんな感傷がそれぞれに描かれます。

    『怪異捕縛録之壱玖玖玖之日』
    作:n.n.
    〈師匠〉のもとで一本の巻物を読み終えた〈新人〉。これから怪異の【捕縛】にあたることになるが、その「危険度」は「深刻ナル被害」。 その遂行は、文字通り一筋縄ではいかない。
    本誌テーマに異なるエッセンスを加えて記された作品。

    『終末をめぐる読書録』
    作:結城梗
    結城先生による短歌と、終末にまつわる作品群への書評で構成された作。
    本誌のテーマ周知にあたり鳥居からいくつかサジェストをいたしましたが、それを越えて多様なニュアンスを持つ終末感を、この作から教えていただきました。

    『半径5メートルの世界で』
    作:木村縦雄
    世界の終末と一口に言えど、個人にとっての世界を語るとすれば少し事情が変わるものでしょう。 始まりは創生課のインターン募集。それから、世界の終末と創生の物語が始まります。世界と私、異なるスケールのように思われるそれらが交差する作。

    『晴嵐の彼方より』
    作:鳥居未由
    旅の始まりは、アドリア海の只中から。ルカはたったひとり、あるミッションの遂行のためクロアチア・プーラへ。生まれ育った故郷のありし日を、今なお人で賑やぐ現代都市の虚像を胸にし、ルカはひたむきに進み続けます。どうぞ彼とともに、崩壊した地中海の旅へ。

    『終わった後』
    作:矢野無村
    本誌の最後を飾る、矢野先生の二作目。
    題名の通り、終わりを迎えたそのあとで語られる、終末の随想めいた物語。
    現実と夢の間に、眠りとまどろみを繰り返すような時間を描く、幻想的なフィナーレ。

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