こちらのアイテムは2026/9/13(日)開催・文学フリマ大阪14にて入手できます。
くわしくは文学フリマ大阪14公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

闇に消された女

  • え-74 (小説|エンタメ・大衆小説)
  • やみにけされたおんな
  • 河内レオン
  • https://leon-no-hondana.com
  • 【あらすじ】
    昭和二十一年の春先、輸送船で数日前に浦賀へ帰国したばかりの一人の日本人青年が、国電有楽町駅のガード下で通りがかりの米陸軍将校ヘンリー・クラークに声をかけた。青年の名は鹿沼康則。兵站を無視した大本営の無謀な作戦によって飢餓地獄となったニューギニア戦線で餓死寸前のところを敵軍の衛生兵に助けられ、オーストラリアの収容所で長らく捕虜生活を送っていた復員兵である。焼け野原となった戦後の東京で一財産を築くという野望を抱き、軍の物資の横流しを唆そうと米軍将校に近付いた鹿沼であったが、軍医であるクラークから自分の仕事を手伝わないかと逆に誘いを受ける。その仕事とは、街に出て性病持ちの売春婦を探し出すという思いもよらぬものであった。

    それから一年半後、東京の小金井で乳房と女性器が削ぎ落された女性の無残な絞殺死体が見つかる。事件の特異性から警視庁捜査第一課の刑事、堀田善行が本庁より田無署へ派遣され、所轄の刑事、長谷川勝秀らと共に殺人事件として捜査を開始。地道な聞き込みの結果、殺された女が新宿の街娼、阿部暢子であったことが判明する。被害者の周辺捜査を精力的に行った堀田たちはやがて、女が新宿の街角から消えた夜に京王電車ビル前でAナンバーの車に男と仲睦まじく乗り込んでいたことやその男が新宿の闇市で洋モクを売り捌いているノリーと名乗る日本人、鹿沼康則であることを突き止め、重要参考人としてその行方を追うが、鹿沼は身柄を拘束される寸前に行方をくらましてしまう。事件の物証が欲しい堀田は鹿沼の常宿である旭町の富士屋旅館にガサ入れをかけ、暢子の源氏名であるYaeの名が書き込まれた奇妙な英語の書類を部屋で押収、書類が事件に関係しているのではないかと直感するものの、それが何であるかが分からなかった。そこで堀田は、長谷川の従兄で築地の米軍憲兵隊へ派遣されている警察官、富永弘毅に頼んで書類の内容を調べさせ、押収した書類がコンタクト・トレーシングと呼ばれる性病に罹患した売春婦を探し出す為に使われているGHQの公衆衛生福祉局の手配書であることを知る。

    さらに捜査を進めていくと、酔った鹿沼が代々木の米軍住宅で男に人肉を食わされたと口にしていたという重要証言が現れ、その男が公衆衛生福祉局の軍医ヘンリー・クラークであることを知った堀田は、事件の真犯人が米兵ではないかと疑い始める。が、その矢先、行方を追っていた鹿沼が芝の米軍倉庫で不法侵入したとして射殺され、鹿沼をホンボシとして送検するという警視庁上層部の意向で捜査本部も解散することとなってしまう。しかし、殺しの犯人がクラークであると確信した堀田は事件が闇に葬られることを阻止すべく、富永に紹介されたCIDと呼ばれる陸軍犯罪捜査局に出向いて捜査の継続を要請。依頼を引き受けたCID捜査官パトリック・オライリーが事件を解決すべく動き始めるのだが…。

    ※この作品は個人サイト「レオンの本棚」にて無料でお読みいただけます。2026年9月13日(日曜日)に開催の「文学フリマ大阪14」のブースにカンパ用の募金箱を設置しますので、本作を事前にお読みになって作品を気に入っていただいた方の中で会場へ来場予定の皆さまには、是非ともカンパへの協力をお願いしたく思います。また、その際に作品の感想なども聞かせていただけるのならとても嬉しいです。河内レオンは当日、ブースに着席しておりますので、どうぞ、遠慮なくお声がけください。

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