どこへでも行ける。
でも、どこへ?
いつもと同じなんだよって顔していれば、だいたいのことは「いつもと同じ」でいられるんじゃないかと思うんです。
鍋をつつく。って表現はわが家にはない。
鍋料理は母の手によって、完璧な美しい比率でそれぞれの器に与えられるものだから。
一番怖いのは、ひとりになってしまうことで。 俺はいつも必死になって、狂ったふりをしている。
北極海でイッカクを探す。
日本語以外わからない僕は、日本語の通訳と英語の通訳とデンマーク語の通訳を伴って旅に出ている。
俺がメイクをしたり爪をつやつやにするのは、ただきれいなのが好きだからだ。
だけど、美意識はいつになったら自分のものになるんだろう。
春から夏の間、秋から冬の間。
兄弟はそれぞれがそれぞれの暮らしをする。
この景色に、感情なんてない。