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「世界内戦」とわずかな希望〜伊藤計劃・SF・現代文学

  • ネ-05〜06 (評論|その他)→配置図(eventmesh)
  • せかいないせんとわずかなきぼう
  • 岡和田晃
  • 書籍|四六判
  • 320ページ
  • 3,000円
  • 2013/11/06(水)発行
  • ――――――――――――――――――

    社会現象を起こした天才・伊藤計劃の「死」へ、
    最も早く、最も鋭敏に応答した批評を発表し、
    第5回日本SF評論賞優秀賞を受賞した岡和田晃。

    その受賞から2013年までの間に発表された批評を
    「伊藤計劃、SF、世界文学」の3つの柱でまとめた、
    80年代生まれ、博覧強記を地で行く若き論客の
    初の批評集!!

    SFと文学の枠を取り払い、
    ミステリやゲームの視点を自在に用いながら、
    大胆にして緻密にテクストを掘り下げる。
    愉楽に満ちた輻輳(ふくそう)する言葉が、
    あなたの知性に挑戦する!!

    ぎっしり濃密な320頁です。

    《日本図書館協会 選定図書》に選ばれました。

    ◎関連書:『世界にあけられた弾痕と、黄昏の原郷〜SF・幻想文学・ゲーム論集』

    ==================
    目次
    ==================

    ●序文

    ■第1部 「伊藤計劃以後」の現代SF――伊藤計劃、仁木稔、樺山三英、八杉将司、宮内悠介

    ●書評『虐殺器官』
    ●「世界内戦」とわずかな希望――伊藤計劃『虐殺器官』へ向き合うために
    ●受賞の言葉
    ●二十一世紀の実存
    ●書評『フィニイ128のひみつ』/『ヴコドラク』/『マザーズ・タワー』
    ●リセットの利かないゲーム――『ハーモニー』×『マーダーゲーム』
    ●作家ガイド「樺山三英」
    ●樺山三英×岡和田晃 存在論的な歴史と認識論的な歴史――『ジャン=ジャックの自意識の場合』を読む
    ●樺山三英×岡和田晃 歴史と自我の狭間で――『ゴースト・オブ・ユートピア』とSFの源流
    ●作家ガイド「仁木稔」
    ●書評『グアルディア』/『ミカイールの階梯』
    ●「世界内戦」下の英雄――仁木稔『ミカイールの階梯』の戦略
    ●「サイバーパンク」への返歌、現代SFの新たな出発点――Harmony by Project Itoh
    ●『危険なヴィジョン』2・0――伊藤計劃『The Indifference Engine』解説
    ●書評『屍者の帝国』
    ●新たな時代の「世界文学」――『屍者の帝国』の射程
    ●「伊藤計劃以後」と「継承」の問題――宮内悠介『ヨハネスブルグの天使たち』を中心に
    ●「クレオール化しそこねた世界」に希望はあるか――宮内悠介「北東京の子供たち」
    ●作家ガイド「八杉将司」
    ●八杉将司インタビュウ
    ●意識が消滅した者との共生は可能か――八杉将司『光を忘れた星で』を読む
    ●「伊藤計劃以後」と加速化する陰謀論――仁木稔「ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち」「はじまりと終わりの世界樹」

    ■第2部 スペキュレイティヴ・フィクションの可能性

    ●書評『X電車で行こう』
    ●増田まもるインタビュウ――日本で最も危険な〝耽美と残虐の〟翻訳家
    ●書評『都市のドラマトゥルギー』
    ●藤枝静男とスペキュレイティヴ・フィクション
    ●書評『昇天する箱舟の伝説』/『RONIN』/『終わりなき索敵』
    ●柴野拓美のメソドロジー――「『集団理性』の提唱」再読
    ●スチームパンクと双方向性(インタラクティヴィティ)――奥泉光『新・地底旅行』
    ●「引用」という構築、重層化する旅路――『君の館で惨劇を』×『少年探偵とドルイッドの密室』
    ●「わたし」を動かす「マグマ」――笙野頼子『渋谷色浅川』
    ●書評『猫ダンジョン荒神』/『妻の帝国』
    ●「想像力」の脱政治化に抗して――三・一一後の「空白の120ヘクタール」『水晶内制度』『妻の帝国』
    ●「棄民」とは、「想定外」の産物なのか?――米田綱路『脱ニッポン記 反照する精神のトポス』を読む
    ●「痛み」を忘れず、信頼に足る情報を――『北海道電力〈泊原発〉の問題は何か』を読む
    ●書評『連続する問題』

    ■第3部 世界文学のニューウェーヴ

    ●言葉が紡いだ「死」の舞踊――佐藤亜紀『ミノタウロス』解説
    ●神話的人物の生きる「場所」――『双頭のバビロン』×『ウィトゲンシュタインのウィーン』
    ●「思想」と「エロス」を分かつもの――歴史の表層と『醜聞の作法』
    ●『ヘルデンプラッツ』と神的暴力
    ●表象の迷宮――エステルハージ・ペーテル『黄金のブダペスト』
    ●虚構の果ての旅路――『ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし――ドナウを下って――』
    ●「血の復讐」は我らが隣に――ウィリアム・ピーター・ブラッディ『ディミター』
    ●「死」を描くゲームブック――ミロラド・パヴィッチ『帝都最後の恋』
    ●書評『南無ロックンロール二十一部経』
    ●オブセッションと島嶼的イメージ――J・G・バラード『楽園への疾走』の系譜学
    ●すべてを語り、何も語らずにいること――『人生の奇跡 J・G・バラード自伝』
    ●書評『abさんご』
    ●救済なき救済の相――《新しい太陽の書》小論
    ●我らの内なる怪物――ピーター・ディキンスン『生ける屍』解説
    ●書評『爪と目』
    ●生政治と破滅――トマス・M・ディッシュ「リスの檻」および『キャンプ・コンセントレーション』再考

    ●あとがき

    ==================
    【お詫び】
    本書p.48掲載の原稿「二十一世紀の実存」において、
    一部、脱落がありました。
    深くお詫び申し上げます。
    完全な原稿は、[こちらのPDF]をご参照下さい。

    なお、これ以外の誤記等に関しては、
    [岡和田氏のサイト]にまとめたものがありますので、
    ご参照いただけると幸いです。
    ==================

    岡和田 晃(おかわだ あきら)
    1981年、北海道空知郡上富良野町生まれ。2004年、早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。批評家、日本SF作家クラブ会員。
    「「世界内戦」とわずかな希望――伊藤計劃『虐殺器官』へ向き合うために」で第5回日本SF評論賞優秀賞受賞。
    近著に『向井豊昭の闘争 異種混交性(ハイブリディティ)の世界文学』(仮題、近刊)、編著に『北の想像力』(仮題、近刊)、共著に『しずおかSF 異次元への扉』(財団法人静岡県文化財団)、『21世紀探偵小説 ポスト新本格と論理の崩壊』(南雲堂、第13回本格ミステリ大賞候補)など。翻訳書に『救済の書:トゥーム・オヴ・サルヴェイション』、『失われし王冠を求めて』(ともに共訳、ホビージャパン)、『H・P・ラヴクラフト大事典』(共訳、エンターブレイン)など。文庫解説に伊藤計劃『The Indifference Engine』(ハヤカワ文庫JA)、ピーター・ディキンスン『生ける屍』(ちくま文庫)ほか。〈SFマガジン〉、〈SF JAPAN〉、〈小松左京マガジン〉、〈Webミステリーズ!〉、〈季刊メタポゾン〉、〈早稲田文学〉、〈時事通信〉等に寄稿。ゲームライティングの仕事も多数あり〈Role&Roll〉等の専門誌・ウェブサイト等に寄稿、研究・実践団体〈Analog Game Studies〉代表をつとめる。著書にリプレイ小説『アゲインスト・ジェノサイド』(アークライト/新紀元社)。ポストヒューマンRPG『エクリプス・フェイズ』日本語版(近刊)に携わり、日本SF作家クラブ公認ネットマガジン〈SF Prologue Wave〉でSF作家たちとシェアードワールド小説企画を進行中。

    ウェブログ:Flying to Wake Island
    Twitter:https://twitter.com/orionaveugle



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