「ふぅん。おっさんたちと一緒に住むのか……面倒くさいな」
「おっさんって……お前、いい加減にしろよ。俺はそんなに歳取ってないぞ。そりゃ中には年寄りもいるが」
「オレから見れば全員おっさんだから」
「減らず口を……! いいか、今すぐここにお前を置いていったっていいんだぞ!?」
「そうしたら上から怒られるのはあんたなんじゃないの、おっさん」
北陸本線の特急擬人化小説「れーるのうた」シリーズ20冊目。
特急雷鳥が使用している車両が新しく置き換えられる事になった。車両が変わるということは、雷鳥の名を継ぐ新しい人間がやってくるということになる。
ところが、雷鳥の名を継ぐためにやってきた男は、雷鳥の想像を遙かに超えた傍若無人ぶりで、雷鳥を悩ませる。
だが、新しくやってきた「ニュー雷鳥」がそのような態度をとるのには理由があり……
サンダーバードが「ニュー雷鳥」と呼ばれていた頃のお話です。雷鳥、ニュー雷鳥(サンダーバード)、初代しらさぎなどが主に登場します。
この作品は単独で読めますが、総集編その2「
それぞれの道の先で」に収録した話(Hello,Goodbye.)と合わせて読むと、サンダーバードの成長が実感出来ます。
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