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はなり亭で会いましょう番外編 再録集

  • B-23 (小説|エンタメ・大衆小説)
  • はなりていであいましょう ばんがいへん さいろくしゅう
  • 寝覚の朔
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 212ページ
  • 1,000円
  • 2023/11/11(土)発行
  • 飲食系ライト文芸『はなり亭で会いましょう』シリーズの番外編作品と書き下ろし短編2作をまとめた1冊。
    本編の補足だったり、本編の時間軸だと整合性がとれなくなる公式二次創作だったりします。
    書き下ろし短編は、
    登場人物の過去を掘り下げるエピソードとしてお楽しみ下さい。

    収録内容

    ・絢子さんは今日も
     コピー誌『絢子さんは今日も』(2020年2月16日発行)より改稿
    ・絢子さんの片恋日記
     コピー誌『絢子さんの片恋日記』(2020年8月15日発行)より改稿
    ・不自由な春に恋しいもの
     フリーペーパー掲載短編『不自由な春に恋しいもの』(2020年春発行)より改稿
    ・春の気配とひとり時間
     フリーペーパー掲載短編『春の気配とひとり時間』(2021年春発行)より改稿
    ・夏の追憶
     ミニ冊子『夏の追憶』(2021年8月1日発行)より改稿
    ・一人飲みへの誘い(本誌書き下ろし作品)
    ・日本酒女子と小悪魔男子、試飲イベントに行く
     コピー誌『日本酒女子と小悪魔男子のサケスプリング』(2023年1月15日発行)より改稿
    ・海堂太一は職場恋愛をしたくない(本誌書き下ろし作品)

    一人飲みへの誘(いざな)い

     お店の所在地から事前に地図で確認した場所へ行くと、ネットで見かけた通りの店の外観が見えて絢子は安堵する。店先には暖簾が掛かり、睡蓮をイメージしたと思われる外灯が灯っていたので、営業しているようだ。
     一人で飲食店に入ることには抵抗ないが、夜の飲み屋となるといささか事情が異なる。はじめての体験にドキドキしつつ、絢子は出入り口の引き戸を開けた。
    「いらっしゃいませ」
     カウンターだけの小さな店内からは、穏やかな女性の声が聞こえてきた。このお店を切り盛りする「スイレンさん」の声と思われる。おずおずと中に入ると、絢子と目の合ったスイレンさんは親しみやすそうな笑顔を向けて、空いている席へと促してくれた。その笑顔に絢子の緊張も少し解け、すすめられた席へと腰掛ける。
     絢子の他には二人組の女性客と、一人飲みをしている男性客。先客らは互いに顔なじみなのか、時折会話に混ざることもあるようだった。

    これは、絢子が初めて一人飲みに挑戦した、大学生のときのエピソード

    海堂太一は職場恋愛をしたくない

     職場の人間関係はシンプルなほうがいい。
     自分が仕事をするうえで役に立つ存在との関係だけにして、それ以外は適当に流す。冷たく思われるかもしれないが、無益なことに労力を割くのは時間の無駄だ。
     そもそも、仲良くなればなるほど諸刃の剣で……良好な関係であるうちは良くても、関係悪化すれば仕事にも影響しかねない。そんなリスキーなことは御免蒙。
     だから、海堂太一は職場恋愛をしないと決めた。
     それは自身が決めたルールであり、社会生活を円満にする不文律。
     職場恋愛をしたくないと思ったのは、過去のある出来事が関係している。

    絢子がかつて心を焦がし、思いを踏みにじられた相手・海堂太一。彼の行動原理と絢子に対する彼の想いを補足したエピソード。

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