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あなふたつ

  • お-20 (小説|エンタメ・大衆小説)
  • あなふたつ
  • 芦田芋助
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 116ページ
  • 500円
  • https://imonome.booth.pm/
  • 2021/11/23(火)発行
  • 『久留子は針を、向けていただけ』

    新人の居着かない職場、家に帰れば腑抜けた父。

    橋野今日子は日常に閉塞感を抱きながら、

    変化を望む気持ちすら見失っていた。

    そこに現れた新人派遣社員の矢木久留子。

    今日子は教育を任されながら、どうせすぐに辞めると思っていた。

    むしろこんな職場、辞めた方がいいよ、とまで思っていた。

    しかし、彼女のたったひとつの行動が変革をもたらした。

    職場にとどまらず、多くのものを変えてしまった。

    『私が気づかなかっただけで、久留子と出会ったときにはもう、知らず識らずと私は穴の向こうを見ていたのかもしれない。粘膜の壁にぽっかりと、いつあいたかも知れぬ穴から外を覗いて、出ようと思えばいつだって出られるくらいに身を乗り出して、しかしずっと内に留まったまま、見たことのない光景を見続けていた。私のそんな認識は、本当であるか。私には知る必要があった。誰の話でもない。私の話なのだ。それを私は確認したいのである』

    久留子の完遂した呪詛は、いったい何をもたらしたのか。

    久留子の行為は何が特別であったのか。

    久留子の行為は、どこまで久留子のものであったか。


    矢木久留子を通して見つめる自分、つまりはあなた自身の物語。



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