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跪いて愛を乞え

  • ち-76 (小説|BL)
  • ひざまずいてあいをこえ
  • KONOAKIRA
  • 書籍|A5
  • 100ページ
  • 1,000円
  • 気に入らない相手には跪きたくない。 そんな理由でSubでありながら決まったDomを持たず暮らしてきた佑。抑制剤を使用しながらの生活だったが、ある日飲み会で潰れてしまい、見知らぬ男性(圭吾)にお持ち帰りされてしまい……。
    ※18禁BL小説本になります。


    【跪いて愛を乞え/サンプル】
    「だから、誰がお前なんかに跪くかよっ!」
     目の前の男の腹を蹴り上げる。と、相手の男がかはっと腹を押さえて路地裏に蹲る。その頭や丸まった背中を更に靴底で蹴る。蹴る。蹴る。  深夜に近い真冬の繁華街、その裏道だった。周りは人で溢れていたが騒然として、誰も近づかない。  それはそうだろう、一般的に見ればそれは一方的な暴力で、暴力をふるっている方は我を忘れて暴力に酔っているのだ。
    「なあ、もう止めろって!……っ佑!」
     友人の制止の声が聞こえているが、耳奥がキーンと鳴って言葉としての意味をなさない。(馬鹿にしやがって、俺はモノじゃねぇんだよ!)  口にしたつもりが、興奮から声にならない。呼吸が浅いのが自分でも分かる。頭は怒りでいっぱいだ。体が熱く、今にでも叫び出したい、目の前の男をもっとぶちのめしてやりてぇ。
    「分かったかよ、この糞が!」
     最後の一踏みと、脚を上げたところで
    「──……っ佑、Stay(待て)!」
     と、振り絞るような声が背後から聞こえた。その途端、東雲佑の頭の中で何かがぷっつりと切れた。  怒りや暴力の衝動性がシュワシュワと溶けて消えていってしまう。よろけて足を下ろすと、友人を振り返って睨みつけた。  佑の友人、園田愁はひょろりと背丈だけは高い優男だ。今も自身のボディバッグを胸に両手でぎゅうっと掴んで、今にも倒れてしまいそうだった。対する佑はやや背は劣るものの、体格はそこそこに良い。

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