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蛇王様と私

  • 6F | う-03 (小説|歴史・古典)→配置図(eventmesh)
  • へびおうさまとわたし
  • 高杉ナツメ
  • 書籍|B5
  • 20ページ
  • 200円
  • 2014/12/28(日)発行
  • 副題は『難破した船乗りの話』。古くから知られた物語です。ある船乗りの男が嵐に遭って無人島に流れ着き、そこで大蛇に出会った後、数か月後にエジプトの船がその島を訪れて救助されるというお話です。
     元の物語は古代エジプトの中王国時代(紀元前2000年頃)に成立したようです。エジプトの文献としてはパピルスに記されたものが幾つか世界のあちこちに存在します。日本語にも翻訳されていて学術書みたいな本で出版されていますので、探せば手軽に読めます。けれどもそれらは現代の私たちが読んで面白いとは思えない本ばかりでしたので、英語などで書かれたものを参考にして漫画を描きました。漫画ですから少し脚色も入っていますが、読んでいただければ、ほぼ原作のお話のとおりに書かれていると感じていただけると思います。
     ちなみに文学的価値としては、物語が「入れ子構造」になっていることが興味深いです。まず、エジプトの船団を率いる遠征隊長である司令官が落ち込んでいるので、彼を慰めるために補佐官が物語を始めます。補佐官は、若い頃に船乗りをしていて無人島に漂着したことがありました。その漂着した先で彼の出会った大蛇が、大蛇自身の身の上話を語ります。というわけで、この物語は三層構造になっています。
     この物語の主人公は難破した船乗りですが、メインのお話の主人公は大蛇であるとも言えます。
     賢くて親切な「蛇王様」の物語です。魅力的な大蛇(笑)を是非ご覧ください。

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