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プタハホテプの教訓

  • 6F | う-03 (小説|歴史・古典)→配置図(eventmesh)
  • ぷたはほてぷのきょうくん
  • Studio KODAI
  • 書籍|A5
  • 20ページ
  • 150円
  • 2012/8/12(日)発行
  • 古代エジプトの役人は一般に「書記」と呼ばれましたが、彼らは文字の読み書きができるだけでなく、高い教養を身につけたインテリであり、見た目も清潔で礼儀作法を弁え、振る舞いが洗練されているため、周辺諸国の人々から非常に尊敬されました。
     古代エジプトの書記の教育程度の高さは、第五王朝時代にはすでにかなりの水準にありました。高級官僚の地位にあった人々は自分の跡を継ぐ息子のために、宮廷での礼儀作法や年長の人々の前でどのように振舞うべきかなど、こまごまと書き残しています。そうした文書は『教訓文学』と呼ばれました。教訓文学は、学校や神殿などの教育機関で読み継がれ、書き写されるだけでなく、各時代に次々と新たな『教訓』が書かれて、紀元前1500年頃には古代エジプト文学の一つのジャンルとして確立されています。『プタハホテプの教訓』は、その教訓文学の最も古いバージョンの一つで、ほぼ全文が残されている稀有な例です。
     とはいえ、『プタハホテプの教訓』は、子供に読ませるための教育的な意図をもって書かれた説教集ですから、読んでいてあまり面白くはないかも知れません。けれども、古代エジプトの人々がどういった行動を正しいと感じ、若者は年長者の前でどのように振舞うのが良いと考えられたのかなど、現代の私たちが読んでも参考にすべき点は多々あると思います。何よりも紀元前2400年頃という昔の時代に、宮廷での行儀作法や道徳を説いた指南書が書かれているということ自体、非常にスゴイことだと思いませんか?

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