『ご注意』
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文フリ福岡にて確実に入手されたい方は、お急ぎください!
【あらすじ】
ジェラベルド・バルナランドは、赤竜との戦いで負傷したのを機に二十年間務めた赤竜討伐団を引退する。
娘のラウラを養うため天才魔道士トート少年に弟子入りしたものの、慣れない魔法の勉学に悪戦苦闘する日々が始まった。
ラウラの出生の秘密、トートが抱える孤独、そして相棒シノとの絆……。
ままならぬ人生を愚直に生き抜く男の姿を描いた、剣と魔法と人間のハイファンタジー。
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なんとなく中世ヨーロッパぽいけど、どうしてもトマトが食べたい作者によってトマトが登場してしまう、
世界観考証ゆるめの異世界ファンタジーです。
空想工房メンバーの
KaLさんに素敵な表紙イラストを描いていただきました。
おっさん主人公の人生が、日常系ホームドラマ風な現在と、竜と戦い英雄と呼ばれていた過去とを行き来する形で描かれます。
血がいっぱい出ます。
死ぬ人は少なめですがしっかり死ぬシーンもあります。
竜はめっちゃ殺されます。
苦手な方はお気をつけください。
異性愛・フロマンス・疑似家族・おっさんと少女・政略結婚(※微量)などの要素が含まれます。
得意な方はお友達になってください。
【バイロン本社からのここがお勧め!】青春の物語ではなく、玄冬の回想ではない。壮年の……朱夏を歩む男が、人生の次の季節、白秋を如何に迎えるかを考え、行動する話。
活計の道を求めて、王国を襲う厄災、赤竜と戦う、その国で一二を争う危険な軍に入ったのが二十の歳。自分の欲のためではなく、実家を養うために。以来、二十年……ともに赤竜と戦う仲間を思い遣りつつ、開明的な相棒とともに組織を良くし、みずからも研鑽してきた人生。「けれど人は老い、死ぬまで剣士……第一線ではいられない」こんな明快で、当たり前の人生の摂理を、泡野さんが物語として描くと、どうしてこんなに愛おしい人びとの物語になるのでしょうか。苦難の人生、血の繋がらない、けれどかけがえのない家族。登場人物たち、みながそれぞれに抱える苦悩からは想像できないほど、ときに飄々と、ときに訥々と語られる語り口のなかに、主人公、ジェラベルドと彼の仲間の、ほんとうの強さがあるような気がする物語です。