本書はGeorge Randolph Chester GET-RICHI-QUICK WALLINGFORD (1908)の全訳である。 著者のジョージ・ランドルフ・チェスター(一八六九~一九二四)はアメリカの作家、脚本家、映画監督である。
この本はエラリー・クイーンが選ぶ短編探偵小説の殿堂『クイーンの定員』の第三十九番として選出されている。
クイーンはこう書いている。
「黄金時代第一期はこのとき頂点を迎えた。ウォリングフォードの壮大な詐欺話は『一攫千金のウォリングフォー ド』から始まった。その題名ほど内容を的確に伝えるものはない。これはアメリカのビジネス・ゴロの成り上がりと転落を描いた楽しい物語だ。」(五四~五五ページ)