性描写には部分描写や異化が頻用され、その都度、叙述速度が著しく低下します。それは、私たちが「性」に向かうようしっかりプログラムされている証左です。
性は、種の保存機能であると同時に、何らかの化学反応への希望や祈り、旗印のようなものでしょう。性器は、肉体という物質と同化できたり、反対にそれから解放されたりするゲートポイントなのかもしれません。
性交は最も濃密なコミュニケーションの一つです。社会や国家をも変える力を持っているだけに、タブー視されがちです。医療業界だけでなく、芸術界においても、美しいとお茶を濁すだけでなく、性のしたたかさや爆発力を正面から見据えてはいかがでしょうか。
一方、性には大なり小なり孤独な背景がつきまといます。逆に孤独であり、何らかの危機に瀕するほど、性に向かいます。この「+」と「-」のバランスが本紀行文の骨格です。HANAGA SAKU氏よりの聞き取りを文字に起こし、編集しました。観光、歴史、グルメだけでおざなりにせず、ありのままを綴った写真紀行です。
目次
4 焼きそば 富士宮とミナコ
34 塩釜寿司 多賀城とケイコ
66 俺のフレンチ 札幌とアヤコ
113 俺のチャーハン 秦野とヒロコ
147 佐野ラーメン 足利と妙子
182 カレー 鹿野山とユミコ①
197 アジフライ 横須賀とナオコ
212 シーザーサラダ つくばとトモコ
264 君津の地魚 鹿野山とユミコ②
313 蕎麦 奥会津とヒトミ
371 鶏肉の甘酢あんかけ 厚木とリカ
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