大学が別々になる前に、幼なじみと卒業旅行へ行く青年。
自分の恋が叶う瞬間、病弱な親友を振り返ってしまう大学生。
忘れえぬ記憶を刻み込んでおきながら、相手を忘却する男。
未来のためと嘯いて、己の為に憎しみを請け負った少年。
本音で斬りつけ合うことを、誠実と腹落ちし笑った連中。
五組の男たちの、献身的で、自罰的で、傲慢で、独善的で、
純然たる相手への感情――。
愛でもなく、恋でもなく、友情と呼ぶにはどうやら重い。
共に歩み、救い、堕とし、捧げ、憎み、祈る。
青年たちの非恋愛相互執着短編集。
君よ、生きてくれ。俺のせいで、僕のために。