※対面販売限定品!(Amazonや通販での販売予定はありません)
※好雪文庫初の大人用絵本です!(製本方法を工夫するなどして価格を抑えました)
仏弟子アングリマーラの苛烈な運命と、その元となる長い因縁をブッダが語ります。一般に知られているメインストーリー以外にもブッダが語る魅惑のサイドストーリーが多数散りばめられており、読み応え抜群! 人間の欲望がもたらす因果応報の連鎖はもちろん、マインドコントロールの恐ろしさ、民衆の処罰感情と為政者の行刑、改心した犯罪者の苦しみと世間の受容など、いろいろと考えさせられるテーマが満載です。
解題 ~あとがきにかえて
本書「アングリマーラ」は、仏教経典「賢愚経」所収の説話をベースとしている。
賢愚経は一風変わった成立過程を経ており、般若心経などがサンスクリット原典を中国語訳したものであるのに対し、「中国の僧侶が西域を旅行中に立ち寄ったオアシス国家でたまたま開催されていた仏教フェアで立ち聞きした話をメモして持ち帰った」ものを翻訳・編集したものなのだという。
余談であるが、マハトマ・ガンジーが貫いた「非暴力」はインドの言葉で「アヒンサー」といい、本書の主人公の名と同じである。
また、中国の戦国時代(紀元前四百年ごろ)の政治家に申不害(しん ふがい)という人物がいるが、この「不害」もまたアヒンサーのことである。
恐らくアングリマーラの物語は、二千五百年以上昔から語り継がれてきた民話が仏教に取り入れられたものなのだろう。 異国情緒あふれるエピソードの数々、お楽しみいただけたなら幸いである。
二〇二五年夏 文野潤也