【内容紹介】(「はじめに」より)
「お邪魔します」と幾度となく通い詰めた場所が、ある日自分の家になった。
そして彼氏が、夫になった。
これはそんな人生の転換期っぽい出来事に浮かれた私が、これまで住んだ思い出の地や人とのエピソードを振り返ってみたエッセイ集になる。
ラブレターの代筆がバレたあの日
及川光博氏の私服が気になりすぎたあの日
部屋との別れに号泣したあの日
スペインでスッポンを使ったあの日
そんな、忘れがたいいくつかの「あの日」の話。
るるるさんの書く文章は、抜群の言葉選びとそれを丁寧に紡ぐところで、文才が大爆発していて好きだ。
――戌亥さん絶賛!!
【目次】
はじめに
心もとない実家暮らし
五十音の支配を抜けて
語り継がれる恥の熱
タイしたもんだよスズキくん
代筆屋の恋
根暗な冒険者
うららかな一人暮らし
こごみとの遭遇
私のヒーローを探して
大人の証
昔話体質
なにごともない町
夢うつつの二人暮らし
オマール婚
「お邪魔します」が「ただいま」になった日
ミッチーの私服
私たちの指輪物語
仲よく見えるふたり
独身最後の全裸ビール
番外編
ハポンのスッポン
青く澄み切った瞳の天使 (ゲスト)
推しの本に名を刻んだ女――おわりに (ゲスト)
【著者紹介】
つる・るるる
1994 年生まれ、湘南育ち。
従姉との二人暮らしを経て埼玉県で一人暮らしを始め、2021年エッセイ集『春夏秋冬、ビール日和』を刊行。
約7年付き合った彼氏と2022年10月末に結婚し、苗字がア行からナ行になる。
好きな食べ物はぬか漬けとインドカレー、好きな映画は『バーフバリ』。
『きりえや偽本大全』『きりえや偽本シネマ大全』(高木亮 著、現代書館)、『一度寝ただけの女になりたくなかった』「4年経っても、手を出してこない彼氏のことがけっこう好きだ」(純猥談編集部 編、河出書房、講談社により2022年に漫画化)などにエッセイが掲載された。
noteでは、note公式コンテスト #やさしさにふれて 審査員特別賞(春名風花さん)、ほんのひととき協賛のコンテスト「#わたしの旅行記」受賞、ピリカグランプリ すまスパ賞、グリフィンの物語、恋愛×読書コンテスト グランプリ(読キュン賞)などを受賞。
ゲスト:戌亥
推しへの愛が熱いと定評のある一介の主婦。
アクティブとパッシブの振れ幅にしばしば驚かれ、文体としゃべりが同じで笑われがち。
特技は整理整頓、検索、特定、考えすぎること。
好きな食べ物は生牡蠣。
【書籍情報】
A6判並製
162頁
装幀・装画:編屋さつき
印刷所:株式会社 栄光