博報堂 生活者発想技術研究所の未来洞察プロジェクトは、「タイムマシンに相乗りして、共鳴しあう未来をみつけに行こう」を合言葉に、組織や立場を超えて多くの人が「共鳴」し、共につくりたいと心から思える未来像と、その実現に向けた共創関係を育むことに挑戦しています。
2025年6–10月、未来洞察プロジェクトの 根本 かおり、杉本 奈穂、松尾 奈奈 は、「けいはんな大学*1」を主催する 駒井 章治 氏(東京国際工科専門職大学 教授)との共同研究として、24名の学生(※部分的な参加を含む)と共に「けいはんな大学 未来洞察ゼミ」に取り組みました。
ゼミにおける未来洞察のテーマは、「2050年の『縮小日本』で、私たちが創造したい次の豊かさ」。このテーマ設定の背景には、「人口が減少し縮みゆくこれからの日本においては、これまでの常識や価値観に縛られないアプローチでのオルタナティブな豊かさの探求が急務である」という駒井氏の強い危機意識がありました。未来を担う学生のみなさんに、「相乗りタイムマシンの旅(=未来洞察)」を通じて、ぜひともその当事者意識を持ってほしいという想いから、このゼミはスタートしました。
この難しいテーマに対して、学生たちが選んだ具体的なトピックは、「コミュニケーションと学び」「コミュニケーションと居場所」「コミュニケーションと政治」。これら3つの分科会に分かれて、夏季休暇期間を除く約4ヶ月間に渡り毎週取り組んだゼミ活動での議論に加えて、9月に開催された4日間のイベント「けいはんな大学サミット*2」を通じて、新たな学生参加者17名および講師・メンターを務めた研究者や実務家15名の意見も取り入れ、合計6つの「未来シナリオ」が生み出されました。
レポートの構成
*1「けいはんな大学」: 未来の当事者である若者たちが、けいはんな学研都市(関西文化学術研究都市)を舞台に、スタートアップPoC課題の支援、都市交通の実装など様々な活動に取り組んでいる共創プラットフォーム。
*2「けいはんな大学サミット」: 未来洞察ゼミの一環として2025年9月8–11日に実施された、「けいはんな万博 2025」(大阪・関西万博と同時期にけいはんな学研都市で開催)内のイベント。ワークショップ形式で「未来シナリオ」のアップデートに取り組んだ。