血と灰の上に、樹を植える
――かつて火を放った地に、王は種を蒔く
かつて火砕流で他国の兵を焼き尽くした王国アーレンベルク。
惨禍から五十年。平和を手にした国に、再び問われるのは「赦し」だった。
戴冠したばかりの若き王ソフィアは、祖先の罪を背負いながら、滅びの地に“樹”を植える森林再生計画を命じる。
実務を担うのは、東方から来たひとりの青年――紺鳶色の瞳を持ち、左頬に古い傷を刻む留学生、タツキ・アメミヤだった。
紅い翼の翻訳家
※いずれも単体でお楽しみいただけますが、
二つの物語は、同じ世界のどこかでつながっています。
ナディア・アーレンベルク〔幻著〕
アーレンベルク北部の狩猟家の町に生まれる。
10歳の時、隣国ヴィッセンへ亡命。
その経緯とアーレンベルク家の歴史を綴った『王の庭師(原題:Gärtner des Königs)』シリーズは
祖国で出版を禁じられた。現在はアデルフィル山地の麓、ノルドアーレン県で物語を紡ぐ。
久利生杏奈〔幻訳〕
紅龍渓谷で古い書庫を営む。
ヴィッセン語、アーレンベルク語、鳳華語など、この世界ではあまり聞き慣れない言語を取り扱う。
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