冬野虹と田中裕明の紹介および研究を行う文芸誌。
四ッ谷龍の個人発行による雑誌です。
<特集 『編棒を火の色に替えてから』>2024年5月に『編棒を火の色に替えてから 冬野虹詩文集』を刊行したことを記念して、フランス文学者の高遠弘美先生と読書家の中井尚子さんに虹の文芸世界を語っていただきました。
「『編棒を火の色に替へてから 冬野虹詩文集』は推奨に価する素晴らしい本である」「いま再び生き生きと甦つた冬野虹は短歌、俳句、詩、散文、絵画で恐るべき才能を発揮した天才的表現者だつた」(高遠弘美「寛衣からヴァイオリンへ」)
「本当に大切で美しいことは、分かりやすい直接的な言葉では絶対に表現できない筈です。(冬野虹は)言葉では決して表わせないことを言葉で表現していた」(中井尚子「日々の輝きを告げる天使」)
<連載 再論・田中裕明(3)>
田中裕明第二句集『花間一壺』を中心に考察しました。『山信』で漢字の美を追求していた裕明が、一転してひらがなを中心に句を造出していく。これは、「図」と「地」の役割を入れ替えることを意味し、まさにメルロー=ポンティの図と地の理論の応用です。
「補論B」では、映画を例にして「図と地」が芸術にとってどういう意味を持つかを論じました。取り上げた映画は、加藤泰『炎のごとく』、トリュフォー『柔らかい肌』、イーストウッド『ガントレット』『マディソン郡の橋』です。
【読者の声】
「高遠先生の『寛衣からヴァイオリンへ』は、言葉によって紡ぎ出される『宴』だ!と感じました。今回も、先生の見事な読み解きに、思わず息を飲みました」
「田中裕明さんの『夜の形式』の引用からはじまるメルロー=ポンティの思考との関わりの部分が圧巻で美しくて、ものすごく胸にずしんずしんと来るものがありました」
「田中裕明論はたくさんの人に読まれるべき秀逸な論考と思います。私は久しぶりにスッキリし目が覚めるような感じでした!」