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もしかしたらぼくは

  • す-47 (小説|純文学)
  • もしかしたらぼくは
  • 箔塔落
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 132ページ
  • 1,000円
  • 2022/5/1(日)発行
  • ゲイの青年とアセクシュアルの青年の交友を描く「安住」「もしかしたらぼくは」、中学の同級生だった右足の不自由な少年から10年後手紙が届く「飛び石連休」、旧弊な寒村に生きる男子高校生たちを描いた「無灯火運転」の短中編小説4編が収録されています。自身の「性」に対して生きづらさを抱える方々にはとりわけ読んでいただきたい1冊です。(Amazon POD版ではなく私家版となります。)
    そうして、そのころ「男子」と呼ばれる人種は、おおきくふたつに分けられた。すなわち、ゲイかホモフォビアかのどちらかである。どちらのほうがマジョリティだったか? そんなことに、むろん贅言を費やす必要はないだろう。Uもまた、周囲へのカミングアウトという道は選ばなかった。みずからが同性愛者であることがひょんなことから露見したりしないように、周囲とは適度な距離を置く。適度な距離を置くことには、さらにもうひとつ意味があった。つまり、深入りしてうっかり同級生のだれかを好きになってしまったりしないように、という意味だ。(「安住」より)

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