(紹介文) 大学生活の光と影。不気味な団体、仲間たちの交遊と仲違い、夢想と官能、緊急入院、悲恋の女性、不安な旅程、避暑地の青春。
(あらすじ) 大学新入生の本島は、下宿で湯田、川上と仲良くなる。突き指をして病院に通い、患者たちの暗い現実を見る。ある団体に加入するように求められ、口論の末、加入を断る。本島は飲み過ぎて吐血し、救急車で運ばれる。患者の渡辺は無断で病院を抜け出し、成瀬は浮気の末に傷害事件を起こしたことを告白する。本島は、美人看護婦に惹かれる。湯田や川上の後に神田、長山が入ってきて、性体験を語る。年上の豊田は仲間たちが雑談するところに、うるさいと言って怒鳴り込んでくる。更に酒に酔って本島の部屋の壁を蹴飛ばす。本島は転居先を探し、三年間住んだ下宿を去る。新居でひとり暮らしで寛ぐ。近所で入院中に知った美人看護婦の優子を見つけ、夢想の中で憧れる。着替えの場面に出くわし、欲望を発散する。デートを申し入れ、運よく交際が始まる。関係を迫ろうとすると、子どもを堕ろした過去を告白され、衝撃を受ける。夏休みに、仲間たちと高原旅行に出発する。長時間運転して生の不安感、孤独感に襲われる。優子の手紙を読み、恋人が事故死して、その子どもを堕ろした真相を知る。高原では、昼はテニスに興じて、夜はディスコに興奮する。ヨウコやアキコと踊って戯れる。非日常的な雰囲気と酒に陶酔し、森の闇をひとりで眺める。生の虚無を感じ、暴漢が仲間たちを襲う幻想を体験する。同棲中の野口とミユキの交わりを覗きながら、アキコを抱こうとして拒まれる。優子との今後を考える。