(紹介)高層ビルを見上げる大学生活。文学部の交遊、交際相手との別れ、女友だちとの関係、同棲する仲間たち、破綻した恋心を描きます。
(あらすじ)大学新入生の望月は矢野教授から戦争体験を聞かされ、高層ビルが破壊と建設の象徴に見える。キャンパスでは心のマドンナを見つけるが、知り合うことはない。クラスメイトの永山の知性や長谷川の向学心に感心する。文芸部では豊岡や阿部の人生観などを聞く。京都に旅行し、高校の同級生の失恋話を聴き、同情する。文芸部の信子とは添い寝するだけで終わるが、深雪とは性関係を持つ。クラスでは野口が直子に熱を上げていることを知る。深雪から留学すると言われ、別れを告げる。クラスメイトの幸子は宗教に入信し、神を信じていることを知る。節子に惹かれるが、冷たくあしらわれる。野口は直子の心を射止め、二人は同棲を始める。望月は交際相手と再会し、真意を問われる。やり直しの手紙を送るが、もう会わないと告げられる。衝撃を受け、もがき続ける。コンパで節子が隣にすわり込み、望月は肩を抱く。後日節子をデートに誘うが断られ、告白は忘れて欲しいと告げる。幸子から、矢野教授と恋をして子どもを堕ろしたと聞かされ、衝撃を受ける。北陸に旅行し、恋人に先立たれた同級生の悲恋を知る。やがて節子が東京から関西に転居することを知る。野口と直子は交際を続けるか迷い始める。望月は自分たちの青春の終わりを予感する。卒業式で節子は望月に別れを告げて去って行く。涙ながらに愛していたと告げるが、交際の承諾は得られない。出身地に引っ越してから涙を流し続ける。