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翼交わして濡るる夜は

  • C-38 (小説|エンタメ・大衆小説)→配置図(eventmesh)
  • つばさかわしてぬるるよは
  • 柳田のり子
  • 書籍|A5
  • 100ページ
  • 400円
  • 2018/07/16(月)発行

  • 恋愛を怖がるようになってしまった司のために、僕は優しい友達のふりをする。

    でもこの関係、いつまで続くのだろう?

    ボケ×ボケのボケ倒しグルメBLです。

    【本文抜粋】
    「そのディナーに使うお金でさ、チーズフォンデュ用の鍋買ってくれない?」
    「チーズフォンデュか…… 食べたことない」
    「実家で時々やってたんだけど、こっちに来てからは道具がなくて」
    「良いよ。何か楽しそう」
     僕たちは午前中から買い物に出て、チーズフォンデュ用の鍋とコンロ、それに野菜やパンを買ってきた。チーズはスイスのエメンタール。チーズを溶かすのと飲むために、白ワインも二本用意した。
    「じゃがいもは茹でてから皮をむく!」
    「あっつ! あっつ!」
    「火傷しないようにね」
     司と一緒に料理するのは楽しかった。ライ麦パンとじゃがいもとにんじんとブロッコリーを一口大に切る。それらを串に刺し、ふつふつと香り立つとろけたチーズに突っ込む。
    「じゃがいもがチーズの中で崩れた!」
    「スプーンで回収して」
    「チーズが、伸びるー」
     僕が糸引きチーズをパンにからめている間に、司はスプーンを口に入れた。
    「あぐっ」
    「口の中火傷しないようにね」
     僕たちはふだんそれほどお酒を飲まない。しかし熟成されたチーズの味は恋するように狂おしく辛口ワインを求めるようで、二人とも飲み過ぎて肌が真っ赤になった。
    「翼、手まで赤い! 大丈夫?」
    「司だって赤いよ」
     僕は優しい友達のふりをして、司の左のてのひらに触れる。
    「じゃがいもの皮むいた時に火傷しなかった?」
    「手より口の中が少し痛い」
    「慌てて食べるから」
    「美味しくて我慢出来なかった」
    「単純な食べ物だけど、最高だよね」
     いつものように二人で大きなクッションに寄りかかる。司が手を握ってきて驚いた。でもすぐに、寂しいのかもしれない、と思った。

    ******************************

    「贋オカマと他人の恋愛」の続編でもあるのですが、主人公が変わって全く新しい物語が始まるので、この本だけでも問題なく読めます。「贋オカマと他人の恋愛」の主要人物である七瀬や周平や克巳やメグは、脇役として登場。両方読むと彼らのその後が分かってより多く楽しめますよ、というだけです。ご安心を。

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