【収録作品】
・エピローグ これまでと
(作者の意向によりあらすじは割愛します)
・冬 空中遊泳。浮かぶような速度で、
中学三年生の彰子はいじめの主犯だった。ある日、明里先生が病気で学校に来れなくなってしまう。彰子は同級生から非難の目で見られ、今までの仕返しをされ、飛び降り自殺を決意する。「私、そうだよ。透明になりたかったんだ」
・春 秘すれば花
一命を取り留めた彰子は、病室で従兄の祐輔と再会する。祐輔は文庫本を持ってきたり、水族館に連れ出したりと面倒を見る。時が経つにつれ、彰子は祐輔に恋心を抱くようになる。「小説を書こうと思ってるんだ。アキを主人公にした」
・夏 部屋のすみっこでギターを弾く
大学生になった彰子の元に中学校の同窓会の手紙が届く。梓への償いのために参加しようか迷っている折、祐輔から彼女の郁と会うように促される。そして、梓との再会のときが訪れた。「ねぇ、あきちゃん。なんであの時、死ななかったの?」
・秋 振り返ると季節は
社会人として出版社で働いていた彰子は、上司である莉緒や郁、明里先生やその息子の透に支えられて、生きようとする気力を少しずつ取り戻していく。そんな中、祐輔が事故にあったと知らせを受ける。「郁さんより早く告白してたら、どうなってたのかな?」
・プロローグ これからと
(作者の意向によりあらすじは割愛します)
・左目のスピカ
伯父の葬儀で十数年ぶりに従妹と再会した。村長であった祖父の跡を継ぐために、従妹は高校での生活や未来を奪われることになる。そのときがくるわずかな時間、僕達は最後の会話を交わした。「もし私が死んだら、お墓参りに来てくれますか?」
『詩集』
いろは式 縷々
現代日本を舞台にした、連作短編です
自殺から命を取り留めた少女、彰子の十年にも及ぶ再生の物語です
『』冬 空中遊泳。浮かぶような速度で、』全文公開
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