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違う光で見てた。

  • Fホール(2F) | ウ-28 (小説|短編・掌編・ショートショート)
  • ちがうひかりでみてた
  • 秋助
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 124ページ
  • 800円
  • 2019/5/6(月)発行
  • 【収録作品】

    ・違う光で見てた。
    (作者の意向によりあらすじは割愛します)


    ・感情0センチメンタル
     近年、世界中に突如『センチメンタル症候群』という病気が発症した。少しずつ、少しずつ勘定を失っていき、ある期間を境目に、発症者は感傷的な気持ちを深く求めるようになる症候群である。発症者の女性と男性はすれ違いの末に、どこへ辿り着くのか。


    ・深海魚の瞳
     私の両目には幼いころ秘密があった。でもそれは、大切な男の子の両手と重なる瞬間にだけ訪れる、小さな奇跡だ。例えいつか両目の視力が失われるとしても、私はこの両目で光を、大切な男の子を、幼なじみの女の子を、必死で見続けるのだ。


     ・猫に牡丹
     彼氏と私の住む街で、猫の首にボタンが縫い付けられる事件が発生した。その事件現場で猫の首になにかを施している彼氏の姿を捉える。「猫は亀をいじめるから嫌いなんだ」という彼氏の言葉を思い出した。そこで見つけた一匹の猫がもたらす物語。


     ・言葉の消える朝
    『世界統一精神感応』。それが私達の世界で起こった計画の名前である。思いを言葉にしなくても、言葉を声にしなくても、気持ちがテレパシーだけで繋がるように。この世界では今や、思いを言葉に、言葉を声にした瞬間、言葉や意味は消えてしまうから。


     ・回遊魚の涙
     彼の住む街が『水槽都市』になってから十年余りが経つ。地球にも火星にも住める場所が減退している中、世界が導いた決断は、人類を海の底に移住させる計画であった。そうして私達は離れ離れになった。けれど、私はもう一度彼と会うために、ある行動を取る。


     ・サクラ、サザナミ。
     彼氏との思い出と、彼からもらった結婚指輪を埋めるために、私は新幹線に揺られて住んでいた街に戻ってきた。樹齢七十年の染井吉野は今も、威風堂々と咲き誇っているのだろうか。私と彼の記憶は今も、この街でさみしくさまよっているのだろうか。


     ・地平線ラジオ
     誰でも自由にラジオを配信できるアプリ『地平線ラジオ』が流行っていた。彼氏を亡くした女の子。引きこもりの女の子。自分のせいで友達が自殺したと苦しんでいる女の子。三人の登場人物が電波で繋がるとき、物語は静かに動き出す。


    ・海辺の彼女
     私の余命は千年だそうだ。そのときが来るまで、どう足掻いたって私は生き延びてしまうらしい。大切な人が息絶えても、大事な街が風化しても、私がその終わりを看取らなければならない。見届けなければならない。この星の、最期の一つになるまで。


     ・違う光で見てた。
    (作者の意向によりあらすじは割愛します)


    現代日本を舞台にした、どこか不思議で、
    透明で、繊細で、感傷で、鮮明な短編を10作収録しています。

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