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ふたりのクルス 大友宗麟編 下

  • B-15 (小説|歴史・古典)
  • ふたりのくるす おおともそうりんへん げ
  • 高月 怜司
  • 書籍|A4
  • 165ページ
  • 1,000円
  • 2026/7/20(月)発行
  • ―― 私は、強き大名ではなく、ただの弱き一人の人間であった ――

    戦国時代、九州に巨大な版図を築いたキリシタン大名・「豊後の王」大友宗麟。 しかし、その華々しい経歴の裏側にあったのは、肉親の裏切り、家臣の離反、そして愛する故郷を島津侵攻の炎に焼かれる絶望の日々だった。

    本書は、五百年の時を超えて作者が宗麟の魂に問いかけ、対話を重ねることで紡ぎ出された、あまりに人間臭く、あまりに切実な「魂の遍歴」の記録である。

    雪の朝の純真な少年時代から、権力の絶頂、そして病の床で見つけた「アニマ(霊魂)」の救済まで。 なぜ彼は、十字架(クルス)を背負い、キリストの傷口に自らの痛みを重ねたのか。

     

    『ふたりのクルス 大友宗麟編』(上・中・下 全三巻)

    「その手を、キリストの脇腹の傷に入れてください」

    自らの罪に悩み、救いを求めてあがき続けたキリシタン大名、大友宗麟。 彼が手にした「クルス」は、権力を守るための道具だったのか、それとも魂をつなぎ止める最後の細い糸だったのか。
      本書は、歴史の表舞台からは見えない宗麟の「迷い」と「解決策への執念」を緻密に描き出す。
      一人の男が、悩み抜いた末に到達した「静かなる終焉」。 歴史小説の枠を超えた、魂の救済を巡る大河ドラマ。

    「なぜ、あれほど悩み、それでも歩みを止めなかったのか?」 作者が大友宗麟に語りかけ、問い続け、ようやく彼が答えてくれた言葉たちが、全3巻の物語になりました。

    少年時代の雪の朝から、最期の光に包まれる瞬間まで。 九州の覇者・大友宗麟の「人間としての素顔」を描いた歴史大作。 『ふたりのクルス 大友宗麟編』

    戦国という時代を、彼と共に悩み、共に生き、そして最後は共に救われる――そんな体験をしてみませんか。


    「最初は、大友宗麟という人物が分からなかった。だから私は、彼に繰り返し語りかけ、問いかけ続けた。すると宗麟が、少しずつ、その複雑な胸の内を語り始めてくれたのです。」(高月怜司)

    悩みの尽きないこの時代に、何とか解決策を見出そうと足掻き、最後には救いを見つけた一人の男の物語を、ぜひ多くの方に届けていきたいと願っています。


    下巻 あらすじ

     九州平定を目指す島津氏の猛攻により、大友氏は滅亡の危機に瀕する。宗麟はなりふり構わず大坂城へ向かい、羽柴秀吉に謁見。九州の国分けと加勢の約束を取り付たが、秀吉の援軍到着は遅れ、豊後国内では次々と城が陥落する。

     宗麟は、嫡男・義統の優柔不断な采配や、一族・家臣の相次ぐ離反に苦悩し、自身の過去の罪を悔いながら自鞭などの苦行でデウスの試練に耐えようとする。そんな中、若き志賀親次(パウロ)の奮戦や、宣教師ペドロ・ゴメスが説く「アニマ(霊魂)」の教えに、宗麟は死後の安らぎと救いを見出していく。

     丹生島城で「国崩し」を放ち島津軍を撃退したものの、臼杵の町は灰燼に帰した。戦後、再会した秀吉から国割りの約束を反故にされたものの、宗麟は神との対話を通じて復興への希望を抱く。その後、流行病に倒れた宗麟は、家族やラグーナ司祭に見守られながら、光の中にアニマの帰郷を感じつつその生涯を閉じる。

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