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老鬼

  • て-21〜22 (小説|海外文学・翻訳)
  • らおき
  • VON
  • 書籍|A5
  • 300ページ
  • 2,200円
  • https://www.vonverse.world/bo…
  • 2028/7/7(金)発行
  • 『老鬼(ラオキ)』が描くのは、個人でも集団でもない。
     かつて時代そのものに呑み込まれ、
    跡形もなく消えたはずの「影」が、
    どこかの裂け目から静かに戻ってくる、
    その気配だ。

    この物語は真相を語らない。
     ただ、読者にこう気づかせる——
     あまりにも綺麗に消えた人間がいる。

     世界の側から「消された」としか思えないほどに。
     そして、そういう存在が歴史の端に再び触れた瞬間、
     埋められたはずのものが、音もなく動き始める。

    ​恐ろしさは内容ではなく、読んだ者の内側に生まれる感覚にある。
     読み進めるほどに、ひとつの事実だけが残る——
     死んだと思っていた時代。
     二度と語られないと思っていた任務。
     噂だと片づけていた存在。
     そのどれもが、実は一度も消えていなかったということ。

    ​『老鬼(ラオキ)』を読むというのは、 長い年月封じられていた黒い箱に耳を当てる行為に近い。
     その隙間から、微かな呼吸が聞こえてくる。
    ——独立した物語でありながら、V宇宙の主軸と密かに結びつく、 静かで、深く、そして危険な作品。

    ————————————————

    沈黙を言葉へと翻訳できる人を、 私たちは探している。
    記録されえない物語に出口を与える、 そのための訳者を募集する。
    もしあなたが〈影〉を翻訳できるなら、 私たちはあなたを必要としている。

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