人は、誰かと出会うことで、自分を知っていく。
海辺の町で暮らす中学三年生・真海と和月。
変わらない海を見つめながら、二人の心は静かに形を変えていく。
人との関わりを避けて生きてきた真海と、周囲に合わせながら本当の気持ちを飲み込んできた和月。
修学旅行、受験、友人とのすれ違い、家族への想い
――揺れ動く一年を通して、二人は少しずつ「自分」と向き合い始める。
変わらない海を見つめながら、変わっていく心。
言葉にならない感情や、教室に流れる空気、人との距離が丁寧に描いた青春小説。
読み終えたあと、きっとあなたも、もう一度「あの海」を思い出すことでしょう。