「女のくせに」と蔑まれても、自らの欲望に従って生きた女性記者の自伝小説。
【本書について】
大正時代、女性新聞記者の先駆けとなった中平文子が、自らの前半生を赤裸々につづった自伝的小説。文子は夫と子どもを残して女優を目指し、後に新聞記者へ転身した。「化け込み」と呼ばれた潜入取材で名を馳せ、重役の愛人であったことさえ自ら記事にして、世間から激しい非難を浴びる。
再婚相手からの暴力にも苦しみながら、「女のくせに」と蔑まれても、周囲の価値観に縛られず、自由奔放にたくましく生きた一人の女性の記録である。
【中平文子とは】
1888年、愛媛県生まれ。京都府立第一高等女学校を卒業後、東京へ移り、坪内逍遥らが結成した文芸協会に入って女優を目指した。
1916年に中央新聞へ入社し、新聞記者へ転身する。身分を偽って現場へ入り込む「化け込み」と呼ばれた潜入取材で注目を集め、女性新聞記者の先駆けとなった。
1920年、フランス文学者の武林無想庵と結婚してパリへ渡る。その後、恋愛関係のもつれから元愛人に拳銃で襲撃され、「世紀の妖婦」として日欧の新聞や雑誌をにぎわせた。
【出版の背景】
本作は1916年に刊行され、1986年に一度復刊されましたが、現在は入手困難となっています。大阪工業大学知的財産学部水野研究室が初めて文庫化しました。青空文庫にも収録されておらず、現在、本作品を読める貴重な一冊です。
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※作品の内容、中平文子の経歴、復刊の背景、販売店情報を紹介しています。毎日新聞や共同通信、ラジオによる紹介記事も、こちらからご覧いただけます。
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