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新月の夜は願いのほとりで

  • か-16 (小説|ファンタジー・幻想文学)
  • しんげつのよるはねがいのほとりで
  • ソラノリル
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 280ページ
  • 800円
  • https://kakuyomu.jp/works/168…
  • 2023/1/15(日)発行

  • この世界の魔法には、いくつもの制約がある。
    例えば1つ。
    魔法は、その魔法を使う者自身にかけることはできない。
    よって、魔法使いは、自身を防御魔法で守ることができない。
    そして2つ。
    魔法による防御は、物理による攻撃に拮抗する。
    よって、剣士に防御魔法を施せば、剣士はその剣を以て相手を攻撃することができなくなる。
    さらに3つ。
    魔法は、無から有を生み出すことはできず、また、組成の異なるものに変換することもできない。
    よって、どんなに凍えても火種がなければ炎は得られず、どんなに飢えても泥水をパンに変えることはできない。
    他にも多くの、制約がある。


    「魔法士」と「剣士」を対の柱とした国。
    辺境地の路地裏で生きていた幼い兄弟は、凍える冬の日、王都の役人を名乗る男に保護される。
    やがて、彼らは成長し、魔力を持つ兄は「魔法士」、魔力を持たない弟は「剣士」の道を歩んでいく。
    だが、ある夜、弟は、未知の魔法により、狼の姿に変わってしまう。
    新月の夜しか人間の姿でいられなくなった弟を元に戻すため、兄は弟とともに、魔法を解く方法を探して、旅を始める。
    旅の途中、出会った人々を救いながら、各地を巡る兄弟は、やがて、この世界の魔法の理と、弟にかけられた魔法の真実に辿り着く。

    切なく優しい、願いと命の物語。

    + + +

    【試し読み】
    https://kakuyomu.jp/works/16817330650828435869

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