この国の中枢は、八つの機関から成り立っている。
法務を司る第一機関、外交を司る第二機関、財務を司る第三機関、そして、公安を司る第四機関というように。
そして近年、秘密裏に発足したと囁かれているのが、公には存在しない九番目の組織――粛清を司るといわれる第九機関だ。
あらゆる違法行為――殺人さえも、第九機関が“執行”すれば、それは“超法規的措置”の扱いになる。
――生きるも、死ぬも、自分で決めてぇんだよ、俺は!
《第四機関》に所属していた昴(スバル)・シラハは、ある夜、上官から、公安の機密文書を隣国の反社会的勢力に渡すよう指示される。
自分の無力さに絶望していたところ、文書を回収する命を受けて現れた永(ハルカ)・クロセと出会い、《第九機関》に導かれ、永とペアを組むことになる。
正義感の強さから《第九機関》の在り方に反発していたが、永と任務をこなす中で、自身の生きる道を見出していく。
――撃って、撃って、その果てで、誰かに殺されて死にたかった。
一方、永・クロセは、たった一人の家族であった兄と共に、生きるため《第九機関》に所属していた。
しかし、任務中に兄を喪い、以後、機械人形のように銃を撃つ日々を送るようになる。
兄という世界のすべてをなくした永だったが、昴と出会い、時間を共有するうちに、止まっていた永の時間も動き出していく。
――誰よりも生きてほしかったひとが、俺に生きろと言って死んだ。だから俺は死ねない。死ねないんだ。
誰かを守って死にたかった青年と、
誰かに殺されて死にたかった青年が、
生きることを選択するまでの物語。
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「第九機関」シリーズ第3弾です。
※同じ国(組織)を舞台にしているのでシリーズとしていますが、各々ストーリーは独立しているので、単独でもお楽しみいただけます。
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※メインはブロマンスですが、回想シーンの一部に弟×兄のBLを含みます。
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【試し読み】
https://kakuyomu.jp/works/16816927860775900899