世界を相手取った戦争が激化した頃。
設計士として特例で軍属を認められた岐山イヅルは、敵国の血を半分も受け継いだ混血児であった。
持って生まれた色のせいで虐げられ、誰からも救われない孤独な幼少期を過ごした彼は、情動と人間関係にある問題を抱えていた。日常生活に支障をきたすほどだったが、彼の自出や才を認め、支えてくれる人たちが現れる。
各々問題を抱えた人生を識り、交流するうちに影響しあい、成長していく青少年たちの青春群像劇。
特殊な事情を持つ彼らは何を思い、何のために戦うのか。
(モチーフ:太平洋戦争末期)新書/224p/ノベルティ:しおり
※極東シリーズ※