詩の時間を生きる『詩の時間』シリーズ。
人生に詩を取り入れる、新しい鑑賞法を提案する本のスタイルです。
普段から詩に親しんでいる人も、詩はちょっと苦手という人も、
コーヒー片手にそれぞれの「詩の時間」を見つけてほしい。
詩に飽きたら、また日常へと戻っていけばいい。
そのとき、少しだけ、日常が新鮮に感じられるはず。
本文より
「コーヒー」
電子レンジが
壊れたのか
コーヒーが
温められない
何度か
やってみても
ぼくのコーヒーは
生き返らない
冷たいまま
飲み干して
自分の命のぬくもりで
コーヒーを温め直す
「25% 増し」
真っ青な空と
白銀の雲と
純金の光と
ゆるやかな時の流れ
いつか
未来の
とある一日
まだ
二人がともに
元気だった
今日のことを
ひとりぼっちで
なつかしく
思い出す日が
来るかもしれない
そう思うと
今日の
何もかもが
25% 増しの
美しさで
ぼくの心に迫ってくるのだ