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【BL】セフレから始まる恋【R18】

  • か-18 (小説|BL)
  • せふれからはじまるこい
  • まつのこ
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 184ページ
  • 1,000円
  • 2020/11/22(日)発行
  • R18BL

    「だって僕、君とセックスしたいって思って話し掛けたから──」
    そこで話し掛けてきた不思議な雰囲気の男──アキラに俺は無意識のうちに見惚れていた。
    酒を飲んでいるうちにだんだんと身体が疼いていく。
    そんなとき、アキラの低い声が耳に響き渡る。

    身体の関係から始まる、甘々えっちなBLです。

    表紙:いず多ぺけ路 様

    ~~~~~~~本文サンプル~~~~~~~
     雨が降り続く梅雨の日のことだった。
     自宅で仕事をしていたが、考えに煮詰まっていた俺は息抜きも兼ねて外に出た。雨の中出歩くことは好きではないが、これ以上家にいても息苦しさしか感じられそうになかった。
     土砂降りの雨の週末夜、そこそこ賑わいのある場所でも歩いている人は全くいなかった。
     店は割と選び放題といったところであるが、そのどれもが安酒を流し込む、騒がしいといった印象を与えるところである。他人の声で何かアイディアが浮かぶかもしれないが、正直俺はそういった場所が苦手なので、他に落ち着けるような場所がないかひたすら探していく。
     靴の中が雨水で濡れていき、不快感がどんどん増していく中、小さな通りを曲がったところに不思議な趣のバルがあった。地味な見た目は多くの人が通り過ぎてしまいそうだ、と思いながらも、俺は自然と身体をそちらへ向いていた。そして傘を畳みながらドアを開け、来客を告げるベルを鳴らす。
     一歩店内へ入ると、たった一つ扉を隔てているだけにもかかわらず、まるで別世界が広がっているようだ。名前も知らない静かな音楽が、薄暗い店内を俺好みの心地いい空間にしている。
     不快感を一瞬のうちに忘れさせ、俺の心はすっかり舞い上がっていた。傘を手にしながらほとんど誰もいないカウンターの端の席へ座る。小さなメニューを見ながら何にしようか選んでいると、おしぼりを持った店員がやって来る。
     また店員を呼ぶのは面倒だ。咄嗟にそう判断した俺は、ぱっと思い付いたものを注文した。
    「カシスオレンジをお願いします」
    「かしこまりました」
     短いやり取りを終え、すぐに俺の前から立ち去っていった。
     初めて来る店ではあるがなかなかよさそうだな、と目の前に広がる数々のボトルを目にして思う。万人に受け入れがたい雰囲気が俺にはぴったり合ったようで、この場で感じられるものがとてもいい。あまり酒は詳しくないし特別飲めるわけでもないが、何かしら挑戦してみたいものだ。ここに通い詰めようかと検討する。
    「すみません、隣いいですか?」
     一人考えているとと突然、身体に響くような低い声で話し掛けられる。思わず身構えながら声のする方を見ると、いかにも仕事帰りに飲みに来たというスーツ姿の男がそこにいた。
     濡れていなさそうな服から、ここには雨が降る前からいたのだろうと思う。
     デートの約束でもしていたのだろうか、そうそう着こなせなさそうな高そうなスーツは彼にとても似合っている。
     俺は無意識のうちに見惚れていた。
     なかなか返事をしない俺に対し、男はニコリと爽やかな笑みを浮かべながら、再び視線で問い掛ける。
    「……どうぞ」
     気付けば特に何も考えずにそう応えていた。
     どうも、と一言呟くと、無駄のない動きで座る。
     きっと彼は恋人に困った経験などないのだろう、と考えてしまった。小物や靴といった細部まで、全てを揃えて完璧に着こなしている。
     手に持っている小さなグラスもそうだ。値段が高くて度数の強い酒しか飲まない、それ以外は酒ではない、と口にしないで宣言しているようである。
     そんなところまで魅力的な男であった。俺は瞬時にそこまで感じていた。
    「お待たせいたしました」
     店員が俺の頼んだものと、お通しを持ってやって来た。無駄のない動きでそっと置き、すぐに立ち去っていった。
    「それじゃ、乾杯しようか」
    「あっ、はい……」
     グラスを軽く鳴らし、喉にアルコールを流し込む。空腹の身に入っていく液体は、冷たいはずにもかかわらず身体の中を熱くさせていくような気がした。
     いや、それとも目の前の男が原因か。俺の本能が勝手に身体を疼かせるのか。気付かれないように、平常心を装いながら飲み続ける。
    「はじめて見る顔だけど、引っ越してきたばかり?」
    「いや、そういうわけじゃ。気が向いて来ただけで、この辺にはそこそこ住んでる」
    「そうだったんだ。見たことなくて気になったから、つい声を掛けたんだ」
    「はぁ……」
     彼と話していると、不思議と自分が自分でなくなっていくようだ。
    ──続きは本編で!

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