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  • く-07 (小説|短編・掌編・ショートショート)
  • あお
  • 工藤 健一
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 160ページ
  • 2022/11/20(日)発行
  • 『青』■・・・短編集です。

    ・160ページ

    ・文庫本サイズ

    ・1ページあたり16行×38字

    ・文字サイズ9pt

    ・文字レイアウトは新潮文庫に近いです。

    ・シンプルな表紙(カバーはなし)


    【目次】

    ● 360度100%の暗闇で、その1日を待ち続ける

    ● わたしのくちばし

    ● しゃがみこむ朝

    ● パウンドブルー

    ● 絶景が通り過ぎる日曜日

    ● ジャムのきもち


    【各作品のあらすじ】

    360度100%の暗闇で、その1日を待ち続ける ・・・(400字詰め換算で約10枚)

    「誰かが迎えに来てくれるまで、さけび続けながらひたすら待つの」。

    『暗闇の管理人』に”出発”の準備をするように言われた少年は、暗闇の中で指示されたとおりにさけぶ。さけび続ける。しかし何も起こらない。そんなとき、少年は暗闇であるものを発見する。


     わたしのくちばし ・・・(400字詰め換算で約44枚)

    「わたしは”普通”になりたい……」。

    生まれたときに、ペリカンの黄色いくちばしが生えていた『わたし』。

    奇形児としてあつかわれ、常に消しゴムのカスで攻撃される学校時代を『わたし』は孤独に生きる。くちばしを世界にさらしたまま大学生になった『わたし』は、就活をするもうまくいかない。社会で自分の居場所を見つけられないとあきらめていたときに、ある事故が起こる。


    しゃがみこむ朝 ・・・(400字詰め換算で約4枚)

    平日の朝、混雑した駅のホーム上でしゃがみこむ女性を目にした『わたし』。寝坊して遅刻しそうになっていた社会人の『わたし』は、出社時間と人助けのあいだに挟まれて困ってしまう。


    パウンドブルー ・・・(400字詰め換算で約93枚)

    「ミズノさんって結婚して子どもとか欲しくないんですか?」

    都内でOLをしている27歳独身のミズノさんには結婚願望も出産願望もとくにない。しかし日常のあらゆる場所で、結婚や出産の”面倒くさい”話題がミズノさんにまとわりつく。タクシー運転手との会話で。休日の美容室での会話で。カフェで耳にする会話で。そして母から電話がかかってきて「いい人、いないの?」としつこく追及されて……


    絶景が通り過ぎる日曜日 ・・・(400字詰め換算で約8枚)

    エアーズロックもオーロラも太刀打ちできない”絶景”に、『わたし』は日常の中で出会う。わたしはその”絶景”を知人に紹介するが、理解を得ることができず……


    ジャムのきもち ・・・(400字詰め換算で約16枚)

    シュレッダーで裁断されて灰になるか……。ミキサーで切り刻まれて加工され、ジャムになるか……。

    裁断所の決定により、無職の女性・カクタさんは究極の選択をせまられる。ジャムになってスーパーの棚に陳列されるという、はなやかそうな生活にあこがれを持ったカクタさんは、近所のスーパーのジャムコーナーに下見に行く。しかしそこであることに気づく。


    *購入してくれた人には文学フリマ京都7限定しおりをプレゼントします!



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