【初出展】BLアンソロジー
『Products Of the Sea -The Pieces of Literature-』です。
ボーイミーツボーイ(おじさんもいます)な全年齢作品集になります。
「文学」をテーマにした1万~2万5千文字程度の短編小説を3作品収録。
現代日本風群像劇、洋風異界幻想物語、和風奇譚と、色彩豊かな海の幸のごとき短編をお楽しみください。
以下、作品タイトルと簡易あらすじです。
雲丹「帚木」(現代日本風群像劇)そこには、願い事を叶えるというご神木があった。
とある高校生は、部活の先輩へのしようのない片恋から願掛けをし。
とある作家の弟は、その木の下で作家の編集から想いを告げられ。
そして――ご神木の下で育った神主とその幼馴染は、ある事情から、その木を燃やすことにした。
鮭卵「コルポサント」(洋風異界幻想物語)
世界樹信仰が根付く町で、大司教の少年と魔眼を持つ少年は出会った。
人の頭上に『黒き星』が見える故、誰もから不気味がられる魔眼の少年。
しかし大司教の少年だけは、彼に優しく微笑みかける。
実は己も、その『黒き星』が見えるのだと。
――神を嫌う者と好く者との、不可思議な星の巡りあわせ。
赤身「東風吹かば」(和風奇譚)神に連なる方々おわす、とある山の社にて、少年が修行を積んでいた。
ある日、山中に満身創痍の子どもが迷い込む。
無垢なる興味から、その子どもと言葉を交わす少年。
しかしそれを、人間を嫌う少年の身内に知られてしまい――。
★★★Webサイトにて本文試し読み公開中!http://seafoodonbri.starfree.jp/2020/12/10/prosea-shishyoku/