本作は「グッド・ナイト」と「世界は偶然で出来ている」の2つの短編で構成されています。
「私ね。会社、辞めようと思うの」
京都から東京に出てきたアケノは、大切なものを失って、京都に帰ることを同郷の後輩イズミくんに打ち明ける。一方、彼にも「京都に僕の居場所なんて、ないんですよ」と心に抱えているものがあった。
そんなイズミくんが、出張で京都に出向くときにアケノは夕食に誘われたのだが……。
上手く夜を超えていけなくなった二人の恋物語。
中学生の時、死を意識するようになってしまったチヅルは、キリタニ・コウスケという写真家の本に生きる希望を求めていた。そんなチヅルが、コウスケと“特別な偶然”によって出会ってしまい、彼の過去に触れていく。すると、二人と、二人を取り巻く人々の、止まっていた時間が動き出し、行きつく先とは……。
どうして生きていかなければならないのか? そんな問いかけに対する著者のこたえがぎゅっと詰まった作品。
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