――「君が待ってくれているように、ぼくも冷たい棺の中でそのときを待とう。」我が家に妻を残し旅立った宇宙飛行士が、絶体絶命の眠りにつきながら笑う。時空の果てに見る光景とは。
――(蕗は一人でも完全だった……では俺が添えられた理由は何だ)双子の兄の命日に故郷へ戻ってきた冬次。そこで再会した幼馴染ノノは、十八年前とまったく変わらない姿で微笑んでいた。なぜ自分は生き残り、兄は死ななければならなかったのか。贖罪と鎮魂の旅。
――「おれたちは……いつだって何かを失い続けて生きてる」目を覚ますと、銃撃戦の真っ只中だった。女に怒鳴られるままバーでマフィアと殺しあう。昔見た映画をイメージすれば、おれはアメコミヒーローのように活躍できる。自分の名前も思い出せない世界で、誰もが夢を欲し、夢に溺れて死んでいく。おれはどこから来て、どこへ行くのか。帰り道がなけりゃ踊るしかねえ!
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