記念すべき創刊号。
遊園地とクレインとは、毎度テーマを設定し、テーマに沿って四人の書き手が物語をつむぐ、文芸誌です。
創刊号の、テーマは「鬼」。鬼にまつわる4つの物語です。
『疑心暗鬼』倉田希一
山深い山村に住む少女、神村今朝子。祖母の死をきっかけに彼女は、祖母の語った『不思議』を求め黄昏を彷徨うようになる。逢魔時に、彼女はやがて影と出会う。
『イグニス』唯月海理
とある異国。翻訳を生業にする青年は、雪降る闇夜、鬼火に連れ去られようとしていた少女を助ける。ゆるやかで、繊細な恋の物語。
『桜守の小鬼』上矢竜暉
任期三年。齢三十となったおウメは、任ぜられた村の『桜守の補助役』を終えようとしていた。彼女には、人には見えないものが見える。彼女を取り巻くのは、桜守の小鬼たちと村の長者の子どもたち。これは、少し不思議で、やさしい物語。
『おいしい人間の食べ方』松井駒子
校舎に秋の風吹きつける頃。幼馴染の好き嫌いを治そうと一人の少女が立ち上がる。肉の食えない少年と、幼馴染の少女。周囲を巻き込んだ、馬鹿で騒がしく――かなしい、鬼と贄の物語。
物語の遊園地。
あなたの時間が少しでもよきものとなりますように。
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