・「僕はオオカミなんだ。花かんむりがほしいなんておかしいかな?」
・花冠を編む狼の少年と、一番星を名乗る仲間たちとの小さくて大きな冒険譚。彼らの過去やその後の物語を四篇加えた、ハチナナ企画最初で最後の(多分)メルヘンファンタジー。
・逃げ足の速さだけが取り柄のオオカミの少年・フェムトは、所属する「群れ」の少年チーム、「シリウス」の一員となる。シリウスは、文武両道のハトレ、偵察専門のサィス、最年長の兄貴分トラデアから成る、群れを守る戦士見習い「候補生」のチームだ。
優しくも強いリーダーや後方支援部隊のテイたちに見守られながら日々を過ごすフェムトだったが、ある出来事をきっかけに群れの「秘密」を知り、また「自分が忘れている大切なこと」の存在を思い出し始める。立派な戦士になりたい自分と、穏やかな日々を過ごしたい自分。そのはざまでフェムトは悩み、葛藤する。
一方、群れの「秘密」にも徐々に危険が差し迫っており……。
・キャラクターブックという名のA5サイズのおまけ冊子がつきます。作るのがすごく楽しかったです。