こちらのアイテムは2022/6/19(日)開催・第七回文学フリマ岩手にて入手できます。
くわしくは第七回文学フリマ岩手公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

アイオライトの水底

  • D-25 (小説|ファンタジー・幻想文学)→配置図(eventmesh)
  • あいおらいとのみなそこ
  • やない ふじ
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 211ページ
  • 800円
  • https://slib.net/105347
  • 2021/6/1(火)発行
  • ・ 見覚えのある朝焼け色が縮こまっている。聞こえるのは、けいれんのようなすすり泣きだった。

     静かに名前を呼ぶ。からだのふちから、怯えの色が広がってゆく。欠けて不自然なかたちになった左体側が、細くたなびいていた。

    「食べられちゃった。ここのところ、はさみで。それとしっぽ。こわいしっぽ。でも、ぼくには毒があるから。まずくてはきだして、それで、どっかに行っちゃったんだ」

    この日をさいごに、きみは、泣かなくなった。

    「だいじょうぶだよ。ぼく、いきてるよ」


    ・静かな海に暮らす三匹の生きものたち。泳ぎが誰よりも得意な紫咲(ムラサキ)、洞察力にすぐれた碧央(アオ)、深い知識を持つ錫巴(スズ)。彼らの海には古くからの言い伝えがあった。食べ物をめぐるあらそいがもとで、海にはさかいめができたという話だ。「いつかみんなでさかいめを越えたい」と願う紫咲を中心に、彼らの生活はゆるやかに、しかしはっきりと変化していく。また、海には「おくりの儀式」が存在する。おくりは特別なものではなく、皆に等しくやってくるものと言われているが、彼らにとっては……。

    ・三匹がやがておくられ、海をめぐるまでのおはなし。

    ・URLより試し読みできます。

    ・カバーがきらきらします。

    ・最後まで読み終わったらカバー下も見てほしいです。

ログインしませんか?

「気になる!」ボタンをクリックすると気になる出店者を記録できます。
「気になる!」ボタンを使えるようにするにはログインしてください。

同じ出店者のアイテムもどうぞ

みぞれとしらたまGarland for XXアイオライトの水底喜雨とトレニアハチナナロゴスオキシペタルムと管制塔Of L[R]ight空色のカンパニュラ二十二番目の塩素はるか越しのあかいろを不完全な藍の独歩のグルメ