こちらのアイテムは2026/5/4(月)開催・文学フリマ東京42にて入手できます。
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旅の居心地備忘録

  • 南3-4ホール | に-24 (ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)
  • たびのいごこちびぼうろく
  • とりのささみこ
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 48ページ
  • 600円
  • 2026/5/4(月)発行
  • 恋人と夫婦になり、会社を辞め、心療内科への通院をはじめてからの2年間。
    「居心地よく生きたい」と望んできたわたしのこころは、どんな風に変わってきたんだろう?

    2024年春、韓国・ソウル。
    2024年夏、フィンランド・ヘルシンキ。
    2025年秋、中国・上海。

    3つの旅でのできごとから、等身大の自分を振り返るエッセイです。
    旅の思い出の写真(カラー)も添えて。

    (以下、本文から抜粋)
    ーーー
     島国で生きてきたものだからか、海外旅行は飛翔とセットのイメージがある。飛行機が飛び立つその瞬間は、何度目であっても興奮する。
      二〇二四年春、羽田から金浦国際空港へ向かう飛行機に乗った。そのときの離陸は、とくに印象的だった。
      うわ、飛んだ。行っちゃうんだ、海外。
      コロナ禍を経て数年ぶりの海外旅行だった。しかし、感慨深さの理由はそれだけではない。
     つい二週間前、道端で涙が止まらなくなった。理由は、家にひとつ、忘れ物をしたからだった。「もう死にたい、消えたい」と、人目もはばからずに泣きじゃくりながら歩いた。
      あのとき、わたしは底の底にいた。なのに今は空を飛んでいる。不思議だ、と思いながら、体にかかるGを味わっていた。

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