駆け寄ると 顔にたくさん雫のあとがついていて悔しいし 悲しくて仕方の無いんだけれどなんて美しい人なんだろう と思ってしまった。
あまりに綺麗な終焉だった。日が昇ると はらはらと降る雪が 庭に落ちては溶けて 私はそれが祖父の遺してくれた贈り物だと思えて仕方がなかった。
(粉雪と月光より 抜粋)
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