論理が通用しない「夏の幽霊」。雨上がりの神社、タブレットに映し出されたのは――三十年前の少女からの《警告》だった。
シリーズ第2巻。舞台は、夏休みの埼玉県加須市。
四六判216ページ/総ルビ(すべての漢字にふりがな付き)
「ねえ、知ってる? 千方神社の裏手に、雨の夜だけ現れる幽霊の話」
転校生の少年・海堂悠人(デジタル担当)と、鯉のぼり職人の孫娘・野口穂乃香(アナログ担当)。前巻で絆を深めた二人の前に、新たな仲間――オカルト好きの蓮見拓海(はすみ たくみ)が現れる。
夏休み。好奇心から「幽霊調査」を始めた三人だったが、悠人の「デジタル・スケッチパッド」が、ありえないノイズを検知する。
画面の砂嵐の中に浮かび上がったのは、『KT3』という謎のコードと、何かを訴えるような、悲しげな少女の姿。
彼女はなぜ、雨の日にだけ現れるのか。
三十年前に廃止された「給水塔」に、大人たちが黙り続けてきたものとは。
論理(デジタル)と直感(オカルト)が交差するとき、三人は街の歴史に眠る、切ない真実にたどり着く。
地中レーダー簡易調査:一日約八万円/解析・報告書作成費:約十二万円
合わせて、二十万円。小学5年生には途方もない金額でした。
ひと夏の終わりに三人が交わしたこの約束が、第3巻で彼らが「仕事」を始める理由になります。
雨(あめ)があがると、千方神社(ちかたじんじゃ)に幽霊(ゆうれい)があらわれる。
本文はすべてこの調子です。文字は小学校中学年から読めます。心情を深く描く物語なので、内容は読書に慣れたお子さん(小学校高学年)から大人まで。
読み終えたら、その場所を実際に歩けます。単巻でも読めますが、1巻から読むといっそう効きます。