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8月15日

  • 南3-4ホール | つ-27 (ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)
  • はちがつじゅうごにち
  • あろはる
  • 書籍|B6
  • 57ページ
  • 600円
  • https://amzn.asia/d/iM4SQpL
  • 2025/10/31(金)発行
  • 第12回秋田ふるさと文学賞出品作品。
    秋田県秋田市土崎を舞台とした物語。

    「母親の思い出はこれっぽっちもない」

    高校1年生の米村深雪(みゆき)は、そう思って生きてきた 。物心つく前に家を出て行った母 は、写真の中にだけいる存在。今は、洋品店を営む祖母セツ と、自由奔放な父・耕作 と共に、秋田の港町で暮らしている 。

    そんな彼女の前に、ある夏の日、母の叔父を名乗る初老の男が現れる 。 「君のお母さんの家の電話番号だから。電話、かけてやって」

    渡されたメモを握りしめ、深雪は戸惑う 。 記憶すらない「母」に、今さら会うべきなのか?

    父の恋人・咲子の「生きて会えるうちは会いに行く」という言葉 に背中を押され、深雪は14年越しの再会に臨む 。 だが、目の前に現れた母・桂子 の口から語られたのは、深雪の知らない新しい家族(息子)の話と、過去への言い訳だった 。

    そして、運命の日「8月15日」が訪れる。 それは、母が「弟に会ってほしい」と深雪を祭りに誘う日 。 そして、祖母セツが、ある償いの想いを込めて、母の故郷の料理「だまこ鍋」を作って待つ日 ででもあった。

    血のつながりか、共に過ごした時間か 。 少女が自らの「家族」の形を見つめ、静かな決断を下す、ひと夏の物語。

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