概要
これは千々和淳とドミニク・チェンの二人が築80年ほど経つ古い建物と出会ってから、「學*酵」と名付け、住み始めるまでを記録した本である。リノベーションを行った加藤比呂史(建築家)、看板を揮毫した安田登(能楽師)の話を聞き、ここで高畑こころ(作家)が行った展示、ゲストたちが料理を楽しんだ夕べ、謡の稽古の様子、そして筆者ら住人がこの建物を手入れする過程をアーカイブした。
ここで日々語らい、やりとりを交わすうちに、様々な生を内包してきたこの建物の「器」としての生き様が、ゆっくりと息づく生物のように立ち上がってきた。
目次
・千々和淳 創作『タテモノガタリ』
・(グラビア)風景:高畑こころ個展
・加藤比呂史インタビュー『マイクロパブリックスペースをつくること』
・(グラビア)風景:高畑こころ個展オープニングパーティ
・安田登インタビュー『発酵する器としての体』
・(グラビア)風景:能稽古
・千々和淳+ドミニク・チェン放談『建物の話』
・(グラビア)風景:本棚
・編集後記(ドミニク・チェン)
編著者プロフィール
學*酵
東京都内の建物、生年不詳。戦中か戦前に建てられたと推測。二階建て、延べ面積はおよそ50平米。一世代前は整体の店が入っていたが、それ以前は不明。現在は極小のパブリックスペースとして、オフィス利用の他、展示、稽古、飲食会、上映会などに使われる。後数年で打ち壊しされるかもしれない。
千々和淳
學✳酵滞留者/Learn by Creation 理事。普段の仕事はビジョン開発やブランディング、デザインリサーチなどのアプローチで企業支援を行いながら、長野県の Learn by Creation NAGANO にて公共分野での学習支援活動を行う。
ドミニク・チェン
學✳酵滞留者/博士(学際情報学)。研究チームFerment Media Researchを主宰し、人と微生物が会話できるぬか床ロボット『Nukabot』などを研究開発しながら、テクノロジーと人間、そして自然存在の関係性を研究している。著書に『未来をつくる言葉—わかりあえなさをつなぐために』(新潮社)、など多数。
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