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青春短編集『Steps』

  • 南1-2ホール | G-32 (小説|短編・掌編・ショートショート)
  • すてっぷす
  • みたか
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 72ページ
  • 500円
  • https://mtk-sea.hatenablog.co…
  • 2022/12/3(土)発行
  • 歪であればあるほど、その想いは輝いていく。

    将来への不安、ある人への想い、あの頃から抜け出せない日々……。

    思春期を迎えた中高生や大人になりきれない人たちの、揺れ動く感情を綴ったほろ苦い青春短編集。


    【収録内容】

    ※試し読みはタイトルをクリック


    『わたしの天使』

    白い足を揺らしながら、私の知らない歌を歌う。

    アイちゃんは天使になった。

    冷たそうに見えるその脚に、一度でいいから触れてみたかった。

    中学生の少女・アイちゃんに魅せられた、女の子たちの連作短編。


    『あの子の面影』


    『泥だらけの足』

    私は、今日の夜空を覚えていたい。

    人と関わるのが怖いミカは、朝に怯えていた。

    幼馴染のナミといる時だけ、ありのままの自分でいられる。


    『図書室のあなたへ』


    『点滅する未来』

    本当の私を照らしてくれるものは、ひとつもないんだ。

    賑やかな看板、手元のスマートフォン、空に浮かぶ月。

    私を照らすものはたくさんあるのに、導いてはくれない。


    『きみのことなんて』

    「なぁ、俺のこと苦手やろ?」

    目の前の彼はそう言って笑った。

    雨の日の図書室で、必ず会ってしまうシロヤマくん。

    私は彼のことが苦手だ。

    それなのに、彼はいつも目の前の席に座ってくる。


    『はじまりの朝』

    あんたは、白に似てると思うんだ。

    何色にも染まれる色。

    友達に言われた言葉が心を支配し、すっかり小説を書けなくなってしまった洋平。

    そんな洋平に、早朝にも関わらずミキからメッセージが届く。


    『感情の雨』

    人の感情が、まるで雨のように降ってくる。

    私の目には、人の感情が文字になって見える。

    人の周りに、まるで雨のように言葉が降ってくるのだ。

    教室は、いつもたくさんの感情で溢れている。

    桃花さんの周りにはいつも「さみしい」が降っていた。

    不思議だった。

    桃花さんはいつも友達に囲まれている。

    さみしいなんて感情から、一番遠い存在だと思っていた。


    『香りの記憶』

    香りというものは、厄介だと思う。

    一度記憶に刻まれてしまったら、なかなか消し去ることができない。

    手のひらで顔を隠すケイ先生が、たまらなく可愛かった。

    隙間から見えた赤い頬を、今でも覚えている。

    コーヒーを飲みながら思い出す、ケイ先生のこと、あの頃の私のこと。


    『大人になれない私たち』

    あの瞬間、シュウちゃんは知らない大人の人みたいだった。

    「まるで、からっぽみたい」

    そう思っていた、十四歳だったあの頃。

    歳を重ねてから気付いた、あの時のシュウちゃんのこと。

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