「古書みつけのお店番さんたちが書いた、食に関する文章が読みたい」
ある日、古書みつけ代表、伊勢新九朗氏がそんなことを言った。
私にはこの言葉が「なにか食べたい」と聞こえた。
何かを読みたいという欲求と空腹感は、どこか似ているように思う。
誰かがこの本を読み終わったときのことを想像してみると、思わずニヤリとしてしまう自分がいる。
その人は、満腹感でうっとりしているだろうか。
はたまた、8篇の話に食欲を刺激され、じたばたするハメになるだろうか……もしかすると、自分もなにか文章を書いてみたい、おいしいものを作ってみたい、という衝動に駆られる人もいるかもしれない。
そんなふうに感じてくださる方がいらっしゃるならば、執筆陣にとってこれ以上幸せなことはない。
ちなみに私は、とにかくお腹が空いてしょうがなかった。
夜中に読む際は、どうかご注意を。
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