妖鏡の眼が映し、写してきた人の子の世には
妙な話や怪しい人影が見え隠れする
新書判三作目
割れた鏡面の奥に……出土した銅鏡に……
総数10篇の物語が「ひとつの景色」を映します
※『割れた鏡の欠片』のような六本の短編小説を四本のショートショートが『金継ぎ』みたいに繋ぎます
各話あらすじとプチ解説
【明日を映す】彼はいつも通り商いを終え、帰路につこうとしていた。柄にもなく過去を懐かしみながら『気疎譚』と『猫又方途』で噂話のみの登場だった「あの御方」がいきなり語り手に
先生と書生くんをはじめとして、縁ある人々とのエピソードが後のお話の導火線に……
【喪愛】
集めた「話」の共通点に、己が本性への皮肉を感じる彼
鏡に纏わるエピソードがギュギュっと三本詰まってます
傾けると見えなかった景色も見えるけど、それが何を意味するか?
そもそも意味なんてあるのか?
【継ぎ女】
不躾な珍客。しかし、その態度は彼への挑発にも思える
タイトルの読み方を敢えて限定していません
つぎめ、つなぎめ、つぎじょ……これぞこの話にぴったり!と思える、アナタらしい読み方でどうぞ
【セレンディピティ】偶然の一致は、幸せを運ぶのか?理屈を取り除いて事実だけを見つめた時、彼女は決断する数少ない自前の実体験をアイデアの底に敷いて書いた短編
スピリチュアル方面のお話が大好きな方にはピンとくるタイトルがついていますが
スミマセン、ちっともハッピーじゃないお話です
【その面影は……】謎の女が見せた一枚の写真。それを手掛かりに探す「話」は彼の縁者を「護る鍵」となりえるのか?怪異同士にしかわからない話
そこらの怪談好き人間が「ある程度理解し楽しんでいる」と勘違いしてる話
そういう話って?という疑問をテーマにして書きました
【鏡の学校】長閑な学校で巻き起こった、手鏡に纏わる一連の話
生の録音テープをそのまま聞くような味わいになるように書いてみました
「怪異を浴びるだけ浴びて、怪談の本筋から消えた人」はどうしてるのか?
行方不明等で退場したのは表向きの話でホントはどうなの?――そんなこと考えながら
【殖える、欠片】カオヲカエシテショートショートですが、本作中不穏の色の濃さでは一番か二番かと思います
次の短編に向けて一気に雲行きが怪しくなる雰囲気を存分に盛り込みました
【不連続な鏡像】まともに光が差さない雑居ビルの一室にて。私は客の話をきく。客が持て余す、現実なのか夢なのかわからない話を幽霊・お化けといった怪異を『為す』ものを明確に書かない怖い話作家、不肖私めが
珍しいことに、真っ正直に怪異を(といいますか、犯行?現場を)書きました
【我が家の肖像】
ただいま、我が家。彼の留守を預かる『家族』は今日も明日も明後日も、恙無く煩くて幸せで……お話の欠片が全て継がれ、ホッと一息……
その安心感を、我が家に帰ってきた御前様の心情に重ねてみました。
【猫も喰わぬ】土産がわりにひとつ聞かせてやろう、むかーしむかし、或るところにな?ボーナストラックのような、猫に纏わる妙な昔話。
猫又方途の続編に収録することも考えましたが
どうも毛色が違い過ぎる気がしたので、本作に入れてみました
≪虎徹書林の本とは≫
不思議な話・説明の難しい話・考えれば考えるほど闇が濃くなりそうな話・等々――
霊感無しだけど実話怪談大好き!
古典落語の怪談が大好き!
日本の昔話の怖い話が大好き!
そういう人が書いてます
『妖之鏡細工』こんな方にオススメしたい――
・事件や事故や因習へのカウンター……にちょっと疲れた💦←なんかピンと来た!という方
・この世に不思議なことはあった方がうれしい←なんかピンと来た!方
・長い時間をかけて一本の物語を読みたい方
・怪奇モノって種明かしが無いから面白い←なんかピンと来た!方
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